イスラエルのテルアヴィヴで429日から54日までに亘って開催されたルービンシュタイン国際ピアノコンクールに、日本の桑原志織さんが第2位入賞されたことを昨日お伝えいたしました。では、第1位は?

1st Prize: Juan PEREZ FLORISTAN

2nd Przie: Shiori KUWAHARA

3rd Prize: Cunmo YIN

というわけで、優勝なさったのは、1993年スペインのセルビア生まれ、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学他で学ばれた、フアン・ペレス・フロリスタンさんという方でした。

JUAN
 公式サイトに掲載されているこの写真はファイナルの演奏を終えた時のものだと思いますが、よくみると、実に衝撃的でございます。

だって、ご本人はもちろんのこと、後方のオーケストラメンバーもどなたもマスクなどなさっておらず、特にディスタンスをとることもなく普通に席を占め、前方には客席聴衆のおつむもしっかり写っているのですもの。

そうなのです。今年、ロン=ティボーは開催断念、エリザベートは膨大な赤字覚悟で無観客、無料オンライン配信、というのに、ルービンシュタインのファイナルはマスクなし、有観客でおこなわれたのです。これが同じ地球の、同じ北半球の上のことでしょうか。と言いたくなりますが、ワクチン対策の進んだイスラエルでは、出場者も審査員もオーケストラも聴衆も、皆さま、きちんとワクチン接種を受けておられたので、有観客ファイナルが可能だったのでした。お国によって、事情は異なるにせよ、いやはや、おみごとな取り組みです。

 ワクチンは、人々の健康を守るだけではなく、文化の灯も絶やさず守ることのできるのだという実例を、この写真にとくと拝見いたしました。

 どうか、ワクチン本体ばかりではなく、その考え方、そして円滑な接種システムが、あまねく世界にゆきわたりますように。どこかの島国にも……。
                                            2021年5月7日記