東京都小平市の主催により小平中央公民館を会場として10回連続講座「音楽史を彩る女性たち」を開講させていただいたのは、2009年前期のことでした。その終了時、もっと続けたいという有志の方々が自主運営講座の形で継続してくださって今年で12年。会場予約から機材の借り出し、会場設営、撤収、配布資料の印刷、何から何まで公民館スタッフの手を借りずに1回1回準備していただくことで続いてまいりました。2019年10月には「10周年記念特別講座」として、仲道郁代さんの特別友情出演を得て、ルネ小平で仲道さんの清新な生演奏を交えた対談レクチャー・コンサートまで開いていただきました。仲道さん、メンバーの皆様、本当にありがとうございました。下はその時の写真です。
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 昨年の春は、感染症拡大傾向の世情に鑑みて1か月ずつ延期しているうちに、前期休講となってしまいましたが、秋からの後期は、公民館のガイドラインに沿って手洗い、アルコール消毒、マスク装着、備品と機材の消毒などを徹底させることで従来通り、実施させていただいてきました。原則として、毎月第1、第3水曜日の10:00から12:00に開いておりますので、新年は明日1月6日が初回です。昨年のベートーヴェン記念イヤー・シリーズがまだ続いておりますので、明日は、1953年から54年に旧東ドイツが総力をあげて制作した音楽伝記映画『ベートーヴェンの生涯』の鑑賞と、このブログの昨年末のカウントダウン記事でご紹介した、リスト作曲『ボン・ベートーヴェン記念碑除幕式のためのカンタータ』の最終部分である、『大公トリオ』第3楽章に歌詞を付けた感動的なパラフレーズ合唱曲、及び、第九がまだ赤ちゃんだった時の『合唱幻想曲』の最終合唱を皆で味わいたいと入念に準備いたしました。
 『ベートーヴェンの生涯』は、数あるベートーヴェン映画の白眉です。奇想天外なフィクションが盛り込まれていて観るのに注意が必要な他の作品とは異なり、可能な限り、史実に忠実に制作されている点で別格に位置し、実に良心的な最優良作品です。多くの貴重な資料、フィルムがふんだんに使われているばかりか、アルトゥール・ニキシュ/アルトゥーロ・トスカニーニ/ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/エーリヒ・クライバー/レフ・オボーリン/ウィルヘルム・バックハウス/ワルター・ギーゼキング/ユーディ・メニューイン/フリッツ・クライスラーといった、人類の至宝級の名演奏家の演奏シーンまで惜しみなく盛り込まれているのです。それらの価値だけでも計り知れません。
 もしも、この記事をご覧になられて、それなら明日の講座だけでも参加したい、と思ってくださった方は、どうぞ直接、明日10:00に小平中央公民館ホールにお越しくださいませ。1回の見学も随時受け付けておりますのでお気軽にどうぞ。資料代として100円をお願いしております。
 小平中央公民館は、西武多摩湖線の青梅街道駅3分。駐車場もございます。
 本日のニュースで、7日から緊急事態宣言が再び発令されることが報じられました。発令が遅きに失し、内容が曖昧で、基準が不明確、であるにせよ、これが出されれば公民館の閉鎖もあり得、そうなると講座も再びお休みしなければなりません。とても悲しいことですが、発令される以上、その不自由さを皆が甘受して、事態の重さを皆が肝に銘じ、一人一人ができる限りの感染防止対策に努め、一丸となって人類の敵を根絶いたしましょう。そういたしませんと、何度も同じことの繰り返しになります。
 というわけで、明日の今年初の小平楽友サークル講座は、休講前の最後の回となるかも知れません。メンバーの皆様への限りない感謝を込め、全力で悔いのないレクチャーをさせていただこうと思っております。
 考えてみれば、人はいろいろな場面でさまざまな仕事をいたします。どんな仕事であれ、その1回がもしかしたら最後になってしまっても、自分は精一杯やった、と胸を張れるように努めていきたいものだと、思いをあらたにいたしました。
 このブログ記事をご高覧くださった方に、わたくしがそんな気持ちで明日の講座に臨むことを知っていただけただけでも励まされます。どうもありがとうございました。
                                          2021年1月5日記