219日の九州公演を最後に、政府からの自粛要請に従って6月末までの、なんと、47もの公演を中止または延期していた日本フィルハーモニー交響楽団が、710日、ついに悲願の生公演再開に漕ぎつけました。同日と11日の2公演にわたる第722回東京定期演奏会、会場はサントリーホールです。指揮者は、同団にたびたび客演して深い信頼関係にある、広上淳一マエストロ。

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  まだ休憩なしの1時間公演ですから、プログラムは、J.Sバッハ《ブランデンブルク協奏曲》第3番ト長調BWV1048と、ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.682曲ですが、2Bによる重厚なスタートです。

 会場入り口には消毒薬が設置され、スタッフはマスクまたはフィイスシールの着用が徹底されています。半券のもぎりもプログラムをいただくのも、客が自分たち自身でおこないます。もちろん、客にはマスク着用が求められ、席は一席おき、開演まではその席で静かに過ごすこと、会話はなるべく控えること、ブラボー等の声掛けもしないこと、出演者への面会やプレゼント等の自粛も要請されていました。そして、終演後は指示に従っての、時差退場。これなら、「三密」はまずありません。

 1曲目の《ブランデンブルク》3番は、扇谷泰朋コンマス以下ヴァイオリン23名、通奏低音のチェンバロ1名、ヴィオラ3名、チェロ3名、コントラバス1名の11名編成。間隔をあけて横に並び、チェンバロとチェロ以外は立ったままの演奏です。広上マエストロは指揮台使用。目配りの効いたきびきびとした指揮ぶりでアンサンブルに活を入れます。

2曲目のブラームス1番は12型。全員非常に丁寧に、心を込めて音を出していて、久々にステージ上で聴衆を前にして演奏できる喜びがひしひしと伝わってきました。

終楽章終盤の、足踏みするようなコーダは大迫力。生で聴くブラ1。あらためて曲のよさを噛みしめることができました。

日本フィルの皆様、広上マエストロ、ありがとうございました!

そして、生コンサート再開、おめでとうございます‼
                                                                                                                                   2020年7月13日記