先日、オーケストラ・アンサンブル金沢の6月公演の曲目解説のご依頼を受けました。曲目は、郷古簾さん独奏のブラームスのヴァイオリン協奏曲、及び、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』組曲、同「白鳥の湖」組曲というものです。
 一応書き上げましたが、ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、やはり、どなたのカデンツァが奏されるのか、わかるものなら明記したいと思って、問い合わせておりましたところ、このほど、郷古さんはクライスラーを選択されているとのお返事がございましたので、その情報を解説に入れることができ、ほっといたしました。
 この曲とベートーヴェンの協奏曲は、どのカデンツァが奏されるのか、気がかりな曲の双璧かと思います。
 ブラームスの場合、作曲過程から大きく関与して初演者となり曲の献呈も受けたヨーゼフ・ヨアヒムの影響が大きいこともあり、ヨアヒムのカデンツァを選択されるヴァイオリニストが多いかと思いますが、クライスラーのカデンツァを好まれるヴァイオリニストも少なからずおいでのようです。
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 郷古さんはクライスラーだということなので、今日はクライスラー自演の、クライスラーのカデンツァ付きブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴き、ヨアヒムに勝るとも劣らない良さを確認いたしました。下記クリックでお聴きになれます。第1楽章カデンツァは、16;18~19;19です。

 Brahms: Violin Concerto in D - Kreisler, Barbirolli & LPO | ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 (クライスラー、バルビローリ)

 ヨアヒムもクライスラーも大変結構なカデンツァで、わたくしはどちらも好きです。
                               2026年5月15日記