本夕、5月8日、新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会サントリーホール・シリーズ第670回を拝聴してまいりました。指揮は、ミシェル・タバシュニクさん。前半はラヴェルの「ラ・ヴァルス」と、アンドレイ・イオニーツァさんをソリストに迎えた、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番が演奏されました。
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 マエストロ・タバシュニクはスイス生まれ、84歳の名匠で、作曲家としても実績のおありの方です。
 1曲目、『ラ・ヴァルス』のテンポの自在な動かしにびっくりいたしましたが、よく聴けば、それはまったく恣意的なものではなく、確信にみちてなさっておられる操作であり、その集積としての楽曲全体は、見事に一つの形を成していました。
 次のショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番、ソリストのアンドレイ・イオニーツァさんは2015年チェイコフスキー国際コンクールの第1位の方です。
 聞きしにまさるテクニックと構築力、歌う力量にも驚きました。
 わたくしは、あまりにもテクニックが先走る器楽演奏家には警戒を怠らないつもりでおりますが、この方の場合、テクニックが音楽に奉仕する手段になっていることを目の当たりに確認し、賞賛の拍手を惜しみませんでした。
 後半は、マエストロ・タバシュニクのテンポ操作の魔術の極致、ブラームスの交響曲第2番に、これまた、ため息を誘われました。
                                2026年5月8日記