早くも、明日から小平楽友サークル講座が始まります。明日は、完成&初演から今年で150年になる、不滅の名曲、ブラームスの第一交響曲を鑑賞いたします。ブラームスは若き日に、シューマンの『マンフレッド序曲』を聴いて大いに感銘を受け、自分もこのようなオーケストラ曲を書いてみたいものだ、と、交響曲の作曲を決意します。それが1855年、22歳のときのことですが、完璧主義と、旺盛な自己批判精神、そして偉大な先人ベートーヴェンにプレッシャーを感じすぎて、なかなか形にならずに持ち越し、全曲の完成をみたのは21年後の1876年夏のことでした。
こうして21年がかりで完成した第一交響曲は、同年11月4日にオットー・デッソフ指揮のカールスルーエ宮廷劇場管弦楽団によって同劇場で初演されて大成功を収めました。初演地をウィーンやミュヘンとせず、小さな町カールスルーエとしたことも彼の慎重主義の現れです。この大成功に安心した彼は、その後、マンハイム、ミュンヘンでも次々に上演しいずれも大好評でした。1877年1月には親友ヨーゼフ・ヨアヒムの指揮でウィーンでも上演されました。
そんなわけで、今年はこの曲の完成&初演から150年、ということで、明日はこれを鑑賞いたします。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1951年)は歴史的名演ですが、やはり映像で鑑賞したいため、明日はカラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の1973年、ベルリン・フィルハーモニーでのライヴ収録をDVD鑑賞いたします。
ブラームスはートーヴェンから強いプレッシャーも受けましたが、お手本も提供していただいています。
第一交響曲は、ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』と同じハ短調で書かれ、「暗から明へ」の同じ命題を持ちます。楽器編成も似通い、第1楽章を『運命』と同様に短い基本動機で組み立てる、第4楽章で初めてトロンボーンが登場するところは『運命』そっくりです。異なる点は『運命』では第4楽章にピッコロが加わるのにこちらはピッコロを欠くことと、『運命』で2本だったホルンが4本になっていることくらいです。第4楽章のみトロンボーンが使用される点も同じです。その一方、ブラームス一流の北ドイツ風ロマンと重厚な響きに溢れていて、それがこの曲の大きな魅力となっています。
それから、第4楽章序奏後半に入る所でホルンが奏でるおおらかですがすがしい主題、あれは、愛するクララ・シューマンの49年のお誕生日記念に、手紙に譜面を書きつけて贈ったプレゼントであることも、胸にじんと響きます。
添えた言葉は「高い山と深い谷から、あなたに千回の挨拶をおくろう」
この方は実は、無類のロマンティストだったのですね。
2026年1月6日
こうして21年がかりで完成した第一交響曲は、同年11月4日にオットー・デッソフ指揮のカールスルーエ宮廷劇場管弦楽団によって同劇場で初演されて大成功を収めました。初演地をウィーンやミュヘンとせず、小さな町カールスルーエとしたことも彼の慎重主義の現れです。この大成功に安心した彼は、その後、マンハイム、ミュンヘンでも次々に上演しいずれも大好評でした。1877年1月には親友ヨーゼフ・ヨアヒムの指揮でウィーンでも上演されました。
そんなわけで、今年はこの曲の完成&初演から150年、ということで、明日はこれを鑑賞いたします。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1951年)は歴史的名演ですが、やはり映像で鑑賞したいため、明日はカラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の1973年、ベルリン・フィルハーモニーでのライヴ収録をDVD鑑賞いたします。
ブラームスはートーヴェンから強いプレッシャーも受けましたが、お手本も提供していただいています。
第一交響曲は、ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』と同じハ短調で書かれ、「暗から明へ」の同じ命題を持ちます。楽器編成も似通い、第1楽章を『運命』と同様に短い基本動機で組み立てる、第4楽章で初めてトロンボーンが登場するところは『運命』そっくりです。異なる点は『運命』では第4楽章にピッコロが加わるのにこちらはピッコロを欠くことと、『運命』で2本だったホルンが4本になっていることくらいです。第4楽章のみトロンボーンが使用される点も同じです。その一方、ブラームス一流の北ドイツ風ロマンと重厚な響きに溢れていて、それがこの曲の大きな魅力となっています。
それから、第4楽章序奏後半に入る所でホルンが奏でるおおらかですがすがしい主題、あれは、愛するクララ・シューマンの49年のお誕生日記念に、手紙に譜面を書きつけて贈ったプレゼントであることも、胸にじんと響きます。
添えた言葉は「高い山と深い谷から、あなたに千回の挨拶をおくろう」
この方は実は、無類のロマンティストだったのですね。
2026年1月6日

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