本日6月23日は、「沖縄慰霊の日」です。第二次大戦末期、沖縄は、日本軍とアメリカ軍の激烈な地上戦の舞台となり、多くの無辜の住民がその巻き添えとなって命を落としました。正確な数はいまだに不明で、調査資料、調査年によってまちまちですが、本日付の「琉球新報」には「20万人以上の死者のうち、日本兵の戦死者は6万6000人、アメリカ兵の戦死者は1万2500人です。その一方、沖縄県民の犠牲者は一般住民が約9万4000人、沖縄出身の軍人や軍の関係者が約2万8000人で、合計約12万2000人です。武器を持たない住民の犠牲者が、実際に戦った軍人よりも多いのです。これは、沖縄戦の大きな特徴です。」とありました。
 作曲家の寺島尚彦氏は、1967年に歌手の石井好子さんの伴奏者として初めて沖縄を訪れ、摩文仁の丘にたったとき、沖縄戦で亡くなられた人々の霊に捧げる歌を着想し、一人の少女を主人公とする「さとうきび畑」を作詞作曲なさいました。
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 さとうきび畑をわたる「ざわわ、ざわわ、ざわわ」という風の音に、畑の下に眠る亡き父を思うこの歌は、様々な歌手に歌われていますが、わたくしは、数年前に、寺島氏のお嬢さんのソプラノ歌手、寺島夕紗子さんのリサイタルで聴いた歌唱に、もっとも胸を締め付けられました。
 YouTubeにございました。
 https://www.youtube.com/watch?v=PLYQv02_RBs&t=8s


 ぜひ、お聴き下さいませ。

                            2025年6月23日記