昨晩(6月11日)、日本製鉄紀尾井ホールで、おそらく世界最高峰のハープ奏者、グザヴィエ・ドゥ・メストレさんのソロとアンサンブルによる贅沢なリサイタルを拝聴いたしました。メストレさんは1973年フランス生まれ。9歳からハープをお稽古して、16歳でパリ・国際ハープコンクールに優勝して以来、あまたのハープ・コンクールを制し、バイエルン放送交響楽団のソロ・ハープ奏者を経て、1999年からウィーン・フィルのソロ・ハープ奏者を務められました。現在、ソリストとして世界の名だたるオーケストラと協演されるとともに、世界各都市でリサイタルを開いていらっしゃいます。
今回は、ソロの曲に加えて、エウレカ・カルテット、および、フルートの上野由恵さん、クラリネットの金子平さんとのアンサンブル・プログラムも組まれた、たいへん贅沢なリサイタルでした。
■プログラム
ペシェッティ:ソナタ ハ短調 IGP 2(サルセード編)
タレガ:アルハンブラの思い出(メストレ編)
ファリャ:歌劇《はかなき人生》〜スペイン舞曲
ドビュッシー:月の光
スメタナ:モルダウ(トゥルネチェク編)
ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲 (エウレカ・カルテットとの五重奏)
フォーレ:即興曲変ニ長調 op.86
ラヴェル:序奏とアレグロ (エウレカ・カルテット、上野さん、金子さんとの七重奏)
これまでにも何度か拝聴しておりますが、メストレさんのハープは並外れて音量が豊かで、最弱音もよく透り、フォルテは無尽蔵かと思うほどです。初めてお聴きした時は、ハープという楽器がこれほどよく鳴り響くとは、と、ハープへの印象があらたまる思いでした。
昨晩もその豊かな倍音の響きに圧倒されました。
カルテットとの協演作品では、全体のバランスに注意深く配慮され、さらに木管2本の加わったラヴェル作品では、多彩な組み合わせの響きの面白みを、堪能させてくださいました。
詳しい公演評は『音楽の友』に。
2025年6月12日記
今回は、ソロの曲に加えて、エウレカ・カルテット、および、フルートの上野由恵さん、クラリネットの金子平さんとのアンサンブル・プログラムも組まれた、たいへん贅沢なリサイタルでした。
■プログラム
ペシェッティ:ソナタ ハ短調 IGP 2(サルセード編)
タレガ:アルハンブラの思い出(メストレ編)
ファリャ:歌劇《はかなき人生》〜スペイン舞曲
ドビュッシー:月の光
スメタナ:モルダウ(トゥルネチェク編)
ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲 (エウレカ・カルテットとの五重奏)
フォーレ:即興曲変ニ長調 op.86
ラヴェル:序奏とアレグロ (エウレカ・カルテット、上野さん、金子さんとの七重奏)
これまでにも何度か拝聴しておりますが、メストレさんのハープは並外れて音量が豊かで、最弱音もよく透り、フォルテは無尽蔵かと思うほどです。初めてお聴きした時は、ハープという楽器がこれほどよく鳴り響くとは、と、ハープへの印象があらたまる思いでした。
昨晩もその豊かな倍音の響きに圧倒されました。
カルテットとの協演作品では、全体のバランスに注意深く配慮され、さらに木管2本の加わったラヴェル作品では、多彩な組み合わせの響きの面白みを、堪能させてくださいました。
詳しい公演評は『音楽の友』に。
2025年6月12日記
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