3月29日、神奈川県立音楽堂で開催された、エベーヌ&ベルチャ弦楽四重奏曲公演のあと、サントリーホールへ向かい、東京交響楽団第728回定期演奏会をお聴きいたしました。1曲目のニールセン、序曲『ヘリオス』には間に合いませんでしたが、2曲目のベートーヴェン、ピアノ協奏曲第3番ハ短調と、後半のプロコフィエフ、交響曲第5番を拝聴することができました。
ベートーヴェン3番のソリストは、イスラエル生まれ、アメリカで活躍する、イノン・バルタナンさん。きびきびとした身体性と、豊富なタッチの引き出しを持つ、フレキシブルなピアニストで、ベートーヴェンのこのダイナミクス芸術の極致に、鮮やかなタッチ選択によって、みごとに命を吹き込まれました。
プロコフィエフの5番は幽遊闊歩としたスケールの大きな演奏で、細部にもきめ細やかな配慮が行き届き、作曲家がこれにかける祖国復帰への自負と希求が、ありありと伝わりました。
上の写真のマエストロ・ヴァンスカはフィンランド出身、アメリカのミネソタ響に大きな足跡を刻む名匠ですが、フィンランドとロシアの不幸な歴史的関係と、祖国復帰後のプロコフィエの思うに任せないソ連邦の中での立ち位置を思うと、マエストロがどのような思いで振られたのかに思いをはせずにはいられませんでした。
とまれ、マエストロ・ヴァンスカ、フィンランド人にしては小柄なお体を低い位置で駆使された能弁な指揮に体が熱くなりました。
2025年3月30日記
ベートーヴェン3番のソリストは、イスラエル生まれ、アメリカで活躍する、イノン・バルタナンさん。きびきびとした身体性と、豊富なタッチの引き出しを持つ、フレキシブルなピアニストで、ベートーヴェンのこのダイナミクス芸術の極致に、鮮やかなタッチ選択によって、みごとに命を吹き込まれました。
プロコフィエフの5番は幽遊闊歩としたスケールの大きな演奏で、細部にもきめ細やかな配慮が行き届き、作曲家がこれにかける祖国復帰への自負と希求が、ありありと伝わりました。
上の写真のマエストロ・ヴァンスカはフィンランド出身、アメリカのミネソタ響に大きな足跡を刻む名匠ですが、フィンランドとロシアの不幸な歴史的関係と、祖国復帰後のプロコフィエの思うに任せないソ連邦の中での立ち位置を思うと、マエストロがどのような思いで振られたのかに思いをはせずにはいられませんでした。
とまれ、マエストロ・ヴァンスカ、フィンランド人にしては小柄なお体を低い位置で駆使された能弁な指揮に体が熱くなりました。
2025年3月30日記

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