東京・春・音楽祭では例年、ワーグナーの楽劇シリーズを演奏会形式で上演してきましたが、今年はその最終作『パルジファル』が採り上げられました。2公演のうち、1回目の公演を3月27日に拝見しました。
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■出演
指揮:マレク・ヤノフスキ
管弦楽:NHK交響楽団 (コンサートマスター:郷古簾)

アムフォルタス(バリトン):クリスティアン・ゲルハーヘル

ティトゥレル(バス・バリトン):水島正樹

グルネマンツ(バス):タレク・ナズミ

パルジファル(テノール):ステュアート・スケルトン

クリングゾル(バス):シム・インスン

クンドリ(メゾ・ソプラノ):ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー

第1の聖杯騎士(テノール):大槻孝志

第2の聖杯騎士(バリトン):杉浦隆大

第1の小姓(メゾ・ソプラノ):秋本悠希

第2の小姓(メゾ・ソプラノ):金子美香

第3の小姓(テノール):土崎 譲

第4の小姓(テノール):谷口耕平

クリングゾルの魔法の乙女たち

 第1の娘(ソプラノ):相原里美

 第2の娘(ソプラノ):今野沙知恵

 第3の娘(メゾ・ソプラノ):杉山由紀

 第4の娘(ソプラノ):佐々木麻子

 第5の娘(ソプラノ):松田万美江

 第6の娘(メゾ・ソプラノ):鳥谷尚子

アルトの声(メゾ・ソプラノ):金子美香

合唱:東京オペラシンガーズ


 演奏会形式のオペラ上演といっても、かなり本格的な衣装も付け、ちょっとした小道具も用い、身振り手振りも伴うものもありますが、この「パルジファル」はそうした演出要素は一切なく、オーケストラの迫力ある音楽と歌手の歌唱のみで勝負する純然たる演奏会形式でした。
 でも、マエストロ・ヤノフスキ(写真、真ん中)の音楽が非常に能弁で精彩にとみ、歌手陣もまことにみごとな歌唱をもって、この暗喩でできた不可思議な物語を理解しやすく彫琢されましたので、最後に大きな満足感で満たされました。

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 ことに感銘を受けたのは、グルネマンツのタレク・ナズミさん(写真右)、ティトゥレルの水島正樹さん、クンドリのターニャ・アリアーネ・バウムガルトナーさん(写真左)、アムフォルタスのクリスティアン・ゲルハーヘルさんでした。タイトルロールの
ステュアート・スケルトンさんのお声もよく伸びました。 

                                   2025年3月28日記