22か国から86名（女子：44名、男子：42名）、うち、日本国籍者として14名（女子：5名、男子：9名）が出場した、ローザンヌ国際バレエコンクールの本審査が2月2日～9日に亘ってローザンヌのボーリュ劇場で開催され、86名から20名がファイナルに進出、そのファイナルの結果がさきほど発表されました。
　報道によりますと、日本の安海（やすうみ)真之介さんが第3位に入賞されたということです。
　安海さん、まことにおめでとうございました。
　安海さんは18歳と7か月。群馬県の山本禮子バレエ教室のご出身です。
　本選では古典作品と現代作品が課題ですが、古典の部で安海さんが選ばれたのは、チャイコフスキー作曲『眠れる森の美女』のデジレ王子のバリエーション。
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　160センチメートルと小柄な安海さんは、長身男性バレエダンサーの中にあって、何かと不利な面も多く、ローザンヌにはこれまで3回挑戦なさってその都度苦杯をなめ、指導者の関田和代先生から、「真ちゃん、もうローザンヌはあきらめて、他を狙おう」と提案されても、「いえ、もう一度受けます」と初志貫徹され、厳しく辛い練習を重ねてこのたびの快挙を遂げられました。
　関田先生は、愛弟子を、このように評されました。
「審査員が落とせないほどに技術を磨いた」
　この重みある御言葉は、安海さんの努力がどれほどのものだったかを物語ると同時に、コンクールなるものの一面を深く鋭く突いた箴言に思えました。
　もう一度、
　安海真之介さん、ローザンヌ第3位、本当におめでとうございます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2025年2月9日記