本日2月8日、サントリーホールで雅楽公演を鑑賞してまいりました。今回で第18回となる、東京楽所(とうきょうがくそ)の定期公演です。このシリーズは、最初、オペラシティコンサートホールを会場としていましたが、8年前から、サントリーホールに会場を移しました。
日頃、オーケストラや、ピアノ&ソリスト等の載るステージが、この日はこのように変貌いたします。
このしつらえも、このホールにはよく似あいます。
今回は、前半が管弦、後半が舞楽という贅沢なプログラムでした。
〈第一部〉管絃
初節双調音取(そうじょうねとり)
柳花苑(りゅうかえん)
胡飲酒破(こんじゅは)
〈第二部〉舞楽
左舞 走舞 陵王(りょうおう)
左舞 平舞 甘州(かんしゅう)
右舞 走舞 納曽利(なそり)
年に一度、拝見するだけなので、せっかく覚えたわずかばかりの雅楽の知識も忘れているのですが、こうして久々に見せていただきますと、ああ、そうだった、こうだったと思い出します。
話題を1つだけ、ご紹介いたしますと、後半の舞楽の1曲目、「陵王(りょうおう)」は、金色のお面をつけての走舞(躍動的な動きの舞)ですが、なぜ、お面をつけているのかと言いますと、モデルとなった蘭陵王という昔の王様は、絶世の美男子だったので、素顔のまま兵士たちを率いて戦に行くと、自軍の兵士たちがみな、蘭陵王のお顔に見とれてしまい、戦わなくなってしまうので、金色の怪人風のお面をつけて出陣した故知によるものだそうです。美男子に生まれたばかりに、こんなお面を付けねばらならないとは…。
この謂れをとても面白く思いましたが、舞手は、重いお衣裳に加え、邪魔なお面をつけ、小さな目の穴からしか外が見えないので、どんなにか大変なことでしょう。それでも、見事に舞われました。
2025年2月8日記
日頃、オーケストラや、ピアノ&ソリスト等の載るステージが、この日はこのように変貌いたします。
このしつらえも、このホールにはよく似あいます。
今回は、前半が管弦、後半が舞楽という贅沢なプログラムでした。
〈第一部〉管絃
初節双調音取(そうじょうねとり)
柳花苑(りゅうかえん)
胡飲酒破(こんじゅは)
〈第二部〉舞楽
左舞 走舞 陵王(りょうおう)
左舞 平舞 甘州(かんしゅう)
右舞 走舞 納曽利(なそり)
年に一度、拝見するだけなので、せっかく覚えたわずかばかりの雅楽の知識も忘れているのですが、こうして久々に見せていただきますと、ああ、そうだった、こうだったと思い出します。
話題を1つだけ、ご紹介いたしますと、後半の舞楽の1曲目、「陵王(りょうおう)」は、金色のお面をつけての走舞(躍動的な動きの舞)ですが、なぜ、お面をつけているのかと言いますと、モデルとなった蘭陵王という昔の王様は、絶世の美男子だったので、素顔のまま兵士たちを率いて戦に行くと、自軍の兵士たちがみな、蘭陵王のお顔に見とれてしまい、戦わなくなってしまうので、金色の怪人風のお面をつけて出陣した故知によるものだそうです。美男子に生まれたばかりに、こんなお面を付けねばらならないとは…。

この謂れをとても面白く思いましたが、舞手は、重いお衣裳に加え、邪魔なお面をつけ、小さな目の穴からしか外が見えないので、どんなにか大変なことでしょう。それでも、見事に舞われました。
2025年2月8日記
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