1月25日の土曜日は、14:00より王子ホールで上村文乃さんのチェロリサイタルを拝聴しいたしました。高校生の頃から存じ上げていて、その大型チェリストぶりに目を瞠ってまいりましたが、バーゼル留学から帰られてからは一段とスケール感を増し、また、モダンと並んでピリオドのチェロも演奏される二刀流の得難いチェリストとしてBCJでも大活躍されておられるのにつねづね、圧倒されております。
 昨日は次のプログラムでした。
OIP
  • コダーイ・ゾルターン:無伴奏チェロ・ソナタ ロ短調 Op.8
  • 細川俊夫:無伴奏チェロのための『黒田節』2024 (日本初演)
  • J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第一番 ト長調 BWV1007
* * *
  • スティーヴ・ライヒ:チェロ・カウンターポイント (チェロ独奏&テープ版)
  • セルゲイ・ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19  ピアノ:松本和将
 1曲目のコダーイからして、これほどまでに楽器が鳴るとは、、、、と驚き入りました。近年聴いたこの曲の演奏の中でも最高峰です。 
  • 細川俊夫:無伴奏チェロのための『黒田節』2024 は、細川先生が上村さんのために書かれた無伴奏作品で、迫力あるピツィカートが響き渡りました。上村さんの音は肉厚でボリュームたっぷり。ピツィカートもARCOもゆたかに響きます。ラフマニノフのソナタは、松本和将さんのピアノが実にお見事で、上村さんとの息もぴったりでした。
 その後、サントリーホールへ移動して5人のピアニストによる、ベートーヴェン ピアノ協奏曲全曲演奏会を聴きました。
IMG20250125211622_20250125212509
17:30開演、21:10終演でした。
                           2025年1月26日記