1月21日の本ブログに、ピアニスト・作曲家、藤井一興氏のご逝去について書かせていただき、その補足を同ページ本日加筆いたしました。21日の記事ページでもお読みいただけますが、ここにも改めて掲載させていただきます。
昨年12月に、2025年1月8日開催予定の藤井さんのコンサート「天よりささやく万華鏡」の案内状を拝受した時、その神秘感ときらきら感の同居する不思議なタイトルに少なからず驚いたのですが、それは演奏作品のイメージを表現されたものだとばかり、思っておりました。
でも、そうではなかったのです。
以下は、21日の本ブログ記事一部の引用です。
お読みいただけますと大変ありがたく存じます。
★1月21日の記事の本日加筆部分より転記
今年1月8日に豊洲シビックホールで開催されたフォーレ室内楽と自作ピアノ独奏曲によるコンサート「天よりささやく万華鏡」に伺えず、かえすがえすも残念なことをいたしました。
いらした方のお話によりますと、ご登場の足取りにはお元気がないながら、フォーレの「シシリエンヌ」、「パヴァーヌ」をフルートの柴園香さんと協演なさり、「即興曲5番」と「夜想曲6番」の独奏は中止され、組曲「マスクとベルガマスク」 を秦はるひさんと協演されて第一部終了。
第二部では、日本フォーレ協会委嘱作品である自作独奏曲「ピアノのためのモン・サン・ミシェル」を弾かれたあと、横坂源さんのチェロと組んで「エレジー」 に味わい豊かな演奏を披露され、次の、ピアノ三重奏曲では横坂さんのチェロ、浜匡子さんのヴァイオリンとともに、フォーレの詩情と香気を表現されたそうです。
締めはフルートとのデュオで「幻想曲」 op.79。
アンコールとして、フルートとピアノの「コンクール用小品」、及び、「夢のあとに」。
色とりどりの選曲はまさに、万華鏡の世界。いつもの藤井さんほどの精彩には及ばずとも、それでも、フランス音楽らしい音色と輝きは随所に健在だったようです。
ピアノはFAZIOLI。
その2日後、1月10日の大谷康子さんのデビュー50周年記念コンサートに参りましたら、ラヴェル『ツィカーヌ』のピアノの客演をキャンセルなさっておられたので、ご案じ申し上げていましたところ、1月18日にご逝去と、本日知り、暗澹!!といたしました。
「天よりささやく万華鏡」は、何と、亡くなる10日前の、最後の演奏遺産だったのです。
コンサート・タイトルが、きわめて神がかったネーミングであったのは、藤井さんにその予感があったためと、今にしてわかり、涙を禁じ得ません。
2025年1月23日記
昨年12月に、2025年1月8日開催予定の藤井さんのコンサート「天よりささやく万華鏡」の案内状を拝受した時、その神秘感ときらきら感の同居する不思議なタイトルに少なからず驚いたのですが、それは演奏作品のイメージを表現されたものだとばかり、思っておりました。
でも、そうではなかったのです。
以下は、21日の本ブログ記事一部の引用です。
お読みいただけますと大変ありがたく存じます。

★1月21日の記事の本日加筆部分より転記
今年1月8日に豊洲シビックホールで開催されたフォーレ室内楽と自作ピアノ独奏曲によるコンサート「天よりささやく万華鏡」に伺えず、かえすがえすも残念なことをいたしました。
いらした方のお話によりますと、ご登場の足取りにはお元気がないながら、フォーレの「シシリエンヌ」、「パヴァーヌ」をフルートの柴園香さんと協演なさり、「即興曲5番」と「夜想曲6番」の独奏は中止され、組曲「マスクとベルガマスク」 を秦はるひさんと協演されて第一部終了。
第二部では、日本フォーレ協会委嘱作品である自作独奏曲「ピアノのためのモン・サン・ミシェル」を弾かれたあと、横坂源さんのチェロと組んで「エレジー」 に味わい豊かな演奏を披露され、次の、ピアノ三重奏曲では横坂さんのチェロ、浜匡子さんのヴァイオリンとともに、フォーレの詩情と香気を表現されたそうです。
締めはフルートとのデュオで「幻想曲」 op.79。
アンコールとして、フルートとピアノの「コンクール用小品」、及び、「夢のあとに」。
色とりどりの選曲はまさに、万華鏡の世界。いつもの藤井さんほどの精彩には及ばずとも、それでも、フランス音楽らしい音色と輝きは随所に健在だったようです。
ピアノはFAZIOLI。
その2日後、1月10日の大谷康子さんのデビュー50周年記念コンサートに参りましたら、ラヴェル『ツィカーヌ』のピアノの客演をキャンセルなさっておられたので、ご案じ申し上げていましたところ、1月18日にご逝去と、本日知り、暗澹!!といたしました。
「天よりささやく万華鏡」は、何と、亡くなる10日前の、最後の演奏遺産だったのです。
コンサート・タイトルが、きわめて神がかったネーミングであったのは、藤井さんにその予感があったためと、今にしてわかり、涙を禁じ得ません。
2025年1月23日記
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