ワーグナー畢生の大作『ニーベルングの指環』を1年がかりで踏破いたしましたので、シリーズ最終回の本日の講座では、お弟子さん、エンゲルベルト・フンパーディンクのメルヘンオペラ『ヘンゼルとグレーテル』を鑑賞いたしました。2008年英国ロイヤルオペラ版と、1998年チューリヒ歌劇場版を用意して、最初の場面を見比べ、どちらをみたいかお尋ねし、多数決で後者を観ることになりました。
OIP

 英国ロイヤルオペラ版は、モダンな感じの装置や衣裳、演出、対してチューリヒ版は、グリム童話の世界を彷彿とさせる時代感とメルヘン感のある装置、衣裳、演出です。
 指揮はフランツ・ヴェルザー=メストでした。
 この版では、テノールが濃いメイクアップでおどろおどろしい魔女に扮していて、それがなかなかに見ごたえがありました。主役兄妹も、素敵なメゾ・ソプラノとリリック・ソプラノでした。
 2月はお休みし、次のシリーズを3月5日から開始いたします。
 テーマは、「2025年が記念年の音楽」
■スケジュール

 35日:第1   18251025日生れヨハン・シュトラウス2世の音楽

 

319日:第2回   1825年のベートーヴェン

116日初演 弦楽四重奏曲第15番作品132

 

42日 :第3回 187522日生れフリッツ・クライスラーの音楽

 

416日:第4回 1875326日生れモーリス・ラヴェルの音楽

 

57日:第5回  187566日生れトーマス・マン『ヴェニスに死す』

         ヴィスコンティの名作映画で味わうマーラーの音楽

 

521日:第6回  1925326日生れピエール・ブーレーズの音楽

 

64日:第7回  1925528日生れフィッシャー=ディースカウの名演

 

618日:第8回  1925712日生れ芥川也寸志の音楽

 

72日:第9回   2025年が没後100年の久野久、エリック・サティを偲ぶ

 

716日:第10回 オペラ鑑賞会

   
 
いずれも10:00から12:00。
 西武多摩湖線、青梅街道駅徒歩4分。小平中央公民館にて。  
 ご関心のあられる方は、直接見学にお越しくださいませ。

                                 2025年1月22日記