このブログでも、時折活動状況を報告させていただいている小平楽友サークルの今年度の講座では、ジェームズ・レヴァイン(James Lawrence Levine, 1943 623 - 2021 39日)指揮、オットー・シェンク(Otto Schenk1930612 -2025年1月9日 )演出によるメトロポリタン歌劇場『ニーベルングの指環』DVD1990年収録の全曲鑑賞を果たしました。
 シェンク氏の手になる演出は、昨今、持て囃される奇抜な読み替えとは無縁の、おそらくはワーグナーの意思を最大限尊重、生かした格調の高いもので、メンバーのみなさまからも賞賛の声が多々上がった、申し分のないプロダクションでした。 
OIF

 そのシェンク氏が、1月9日、木曜日の朝、
ザルツカンマーグート、イルゼー湖畔の別荘で亡くなられた、という発表が、同日、ご子息のコンスタンティン・シェンク氏よりございました。享年94。
 『指環』の講座継続中にはご存命でしたので、ああ、今、シェンク先生のプロダクションを拝見しております、おかげさまで、よくわかります、と心の中でつぶやきながら、ドラマを噛みしめておりました。わたくしたちが、大詰めの、ブリュンヒルデの自己犠牲、ヴァルハラ炎上に到達するまでご存命下さり、ありがとうございました。