大正14(1925)年4月20日にウィーン近郊で客死された、わが国クラシック音楽黎明期の代表的ピアニストの一人、久野久さんの生涯、業績などにつきましては、2005年出版の拙著『田中希代子』の中で少しだけ触れさせていただきましたが、もちろんそれは、不十分、かつ、未熟な論考に過ぎず、今日に至るまで、気にかかっておりました。
 本ブログにも、2020年の4月の記事に久さんの墓参をさせていただいたことを綴りました。そのときは、お墓の行く末を案じておりましたが、ここにきて、思いがけない進展がございました。
 どんな進展かは、後日、ご報告できるかもしれませんので、しばし、お待ちくださいませ。
 そんなわけで本日午後、久さんのお墓に詣でてまいりました。そして、久さんの御霊に良き方向に向かいそうな事をご報告いたしてまいりました。
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 来年は没後100年。
 日本のピアノ界がここまで発展できた陰に、久野久さんという孤独な個人の、ピアノ演奏の技術習得と、その国家レベルでの向上をめざしての血のにじむような努力があったこと、何の情報もない中、彼女がたった一人でこの大きな課題に勇猛果敢に立ち向かったことに、わたくしたちは、尊崇を込めた、温かな目を向けなくてはいけないと、今日はその思いを改めて噛みしめてまいりました。

 2020年4月の本ブログの記事は下記です。

  
https://yukiko3916.livedoor.blog/archives/5889613.html


 

                                2024年12月6日記