今夕、11月6日の18:00より、サントリホールで、一時期、ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴと共に「三大テノール」として日本中を沸きに沸かせた、ホセ・カレーラスさんのテノール・リサイタルが開かれました。あるメディアからのご依頼で前記事を書きました関係で、1階の6列目中央(S席、気が咎めます。すみません!!)で聴かせていただいたのですが、S席36,000円、A席29,000円、B席25,000円、C席21,000円であることにまず驚き、そのほとんどが満席であったことにのけぞりました。
先日、10月30日の小平楽友サークル主催コンサートは、わが国屈指のテノール、片寄純也さんのリサイタルでしたが、サントリーホールでこそございませんものの、「ルネこだいら」という音楽専用ホールを会場に、日本歌曲、カンツォーネ・ナポリターナ、トスティ歌曲から、ワーグナー「指環」ハイライトまで最高の歌唱で歌っていただいて、そうです、ありえない、2,000円でチケットをご提供できたのでした。クオリティはまったく、今宵に退けをとりません。
その理由は、片寄さんとピアノの木下さんが、薄謝に笑顔で対応してくださったことと、スタッフ全員がサークル・メンバーのボランティアであることですけれども・・・。
まあ、世の中には、さまざまなテノール・リサイタルがあるものでございます。
さて、わたくしの席(S席)の周りも、常連ファン、熱狂的な応援団がたくさんおいでで、皆様たいへんに着飾っておられ、社交会話も弾み、他のコンサートに見られない、独特の熱い雰囲気が渦巻いておりました。
カレーラスさんは、ロレンツォ・バヴァーイさんのピアノで、ベッリーニ「優雅な月よ」/クルティス「夜の声」/ラマ「静けさに歌う」ほかを歌われ、1回ごとに熱気を増す聴衆のスタンディング・オベーションに応え、アンコールに下記の5曲をサービスなさいました。
■アンコール曲
ファルボ:彼女に告げて
ディスポジト:アネマ・エ・コーレ
デ・クルティス:夜の声
ララ:グラナダ
デ・クルティス:帰れソレントへ
カルディッロ:カタリ・カタリ
カレーラスさんは、1946年12月生まれの77歳。
ご自身のお声をどう使い、どの曲のどこをどう歌ったらよいか、完全に把握された上で、コントロールを行き届かせ、お声を節約すべきところは節約なさる一方、ここぞという、決めフレーズ、決め音には、おしみなくお声を投入なさるわざは、まさに名人芸。
2曲か3曲ごとに、バヴァーイさんのピアノ独奏曲が入って、カレーラスさんはお声を休ませます。
もうすっかりこの形が確立されていて、予定調和ではありますが、やはり稀なる熱狂が醸されました。
カレーラスさん、想像しておりましたより、はるかに高次元の歌唱技術とお声のコントロールでした。
2024年11月6日記
先日、10月30日の小平楽友サークル主催コンサートは、わが国屈指のテノール、片寄純也さんのリサイタルでしたが、サントリーホールでこそございませんものの、「ルネこだいら」という音楽専用ホールを会場に、日本歌曲、カンツォーネ・ナポリターナ、トスティ歌曲から、ワーグナー「指環」ハイライトまで最高の歌唱で歌っていただいて、そうです、ありえない、2,000円でチケットをご提供できたのでした。クオリティはまったく、今宵に退けをとりません。
その理由は、片寄さんとピアノの木下さんが、薄謝に笑顔で対応してくださったことと、スタッフ全員がサークル・メンバーのボランティアであることですけれども・・・。
まあ、世の中には、さまざまなテノール・リサイタルがあるものでございます。
さて、わたくしの席(S席)の周りも、常連ファン、熱狂的な応援団がたくさんおいでで、皆様たいへんに着飾っておられ、社交会話も弾み、他のコンサートに見られない、独特の熱い雰囲気が渦巻いておりました。
カレーラスさんは、ロレンツォ・バヴァーイさんのピアノで、ベッリーニ「優雅な月よ」/クルティス「夜の声」/ラマ「静けさに歌う」ほかを歌われ、1回ごとに熱気を増す聴衆のスタンディング・オベーションに応え、アンコールに下記の5曲をサービスなさいました。
■アンコール曲
ファルボ:彼女に告げて
ディスポジト:アネマ・エ・コーレ
デ・クルティス:夜の声
ララ:グラナダ
デ・クルティス:帰れソレントへ
カルディッロ:カタリ・カタリ
カレーラスさんは、1946年12月生まれの77歳。
ご自身のお声をどう使い、どの曲のどこをどう歌ったらよいか、完全に把握された上で、コントロールを行き届かせ、お声を節約すべきところは節約なさる一方、ここぞという、決めフレーズ、決め音には、おしみなくお声を投入なさるわざは、まさに名人芸。
2曲か3曲ごとに、バヴァーイさんのピアノ独奏曲が入って、カレーラスさんはお声を休ませます。
もうすっかりこの形が確立されていて、予定調和ではありますが、やはり稀なる熱狂が醸されました。
カレーラスさん、想像しておりましたより、はるかに高次元の歌唱技術とお声のコントロールでした。
2024年11月6日記
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