11月3日の晩、サントリーホールで、2021年第18回ショパン国際ピアノ・コンクール第3位、ほかの国際コンクール受賞歴に輝くスペイン出身のピアニスト、マルティン・ガルシア・ガルシアさんのピアノ・リサイタルを拝聴いたしました。
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 ショパン・コンクール第3位入賞直後にも2度ほどお聴きしていますが、まことに南国的な陽性の気質と明るく煌びやかな音色を持ったピアニストだと感じ、将来を注視しております。
★プログラム
ショパン:ポロネーズ第7番 変イ長調 Op. 61 「幻想ポロネーズ」
ショパン:即興曲第1番 変イ長調 Op. 29
ショパン:即興曲第3番 変ト長調 Op. 51
ショパン:即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op. 36
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op. 66
ショパン:ソナタ第1番 ハ短調 Op. 4
モンポウ:ショパンの主題による変奏曲
アルベニス:ラ・ベガ(草原)
アルベニス:『イベリア第3集』より「エル・ポーロ」、「ラヴァピエス」
  
 ピアノはFAZIOLI。
 ピアニスティックな華やかな音色を生かし切り、この方独特の生き生きとしたパフォーマンスで、どの曲も表情豊かに演奏されました。
 習作と見なされて、まず、演奏会で弾かれることのない、ショパンのピアノ・ソナタ第1番を敢えて採り上げ、曲に多彩な表情をあたえ、みずみずしい命を吹き込んだのがもっとも印象的でした。
                                      2024年11月4日記