前夜に秋山和慶マエストロがブルックナー4番を指揮されたサントリーホールで、その20時間後の本日午後、今度は新日本フィルの定期演奏会が開かれ、佐渡裕音楽監督がブルックナーの7番を振られました。前プログラムは、ウィーンを拠点に活躍した作曲家としてブルックナーの先輩に当たる、というウィーン繋がりで、ハイドンの交響曲第6番『朝』。佐渡さんのプレトークもありました。
ハイドンの『朝』は彼の初期交響曲で、『朝』『昼』『晩』の3曲セットの1曲目です。こういうセットがあるということはわりあいと知られていますが、実際の演奏機会はあまりなかっただけに、めずらしい曲を聴かせていただけて、感謝です。ハイドンらしい人間味に溢れた、温かな気分を誘われる作品で、コンマスだけではなく、管楽器やコントラバスにもソロがあり、ハイドンの目配りの良さに感心いたしました。
メインのブルックナー7番は、この曲らしい壮大な広がりを感じさせて始まりました。佐渡さんがブルックナーと向き合われるようになったのはここ10年程なのだそうです。でも、今年の2月に、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団に客演して第7番を振られたそうで、その経験が今回、反映されることになりました。
佐渡さんの特徴として、重箱の隅をつつくような細部へのマニアックなこだわりのないことが、おおらかな演奏を生んでいたように思いました。テンポの遅い楽節がやや冗長に感じられないでもありませんでしたが、全体としてスケール感にあふれていました。
Orchestraは16型の通常配置。弦のアンサンブルには伸びしろがあるかもしれません。金管楽器がたいへんよく鳴っていました。
2024年9月22日記
ハイドンの『朝』は彼の初期交響曲で、『朝』『昼』『晩』の3曲セットの1曲目です。こういうセットがあるということはわりあいと知られていますが、実際の演奏機会はあまりなかっただけに、めずらしい曲を聴かせていただけて、感謝です。ハイドンらしい人間味に溢れた、温かな気分を誘われる作品で、コンマスだけではなく、管楽器やコントラバスにもソロがあり、ハイドンの目配りの良さに感心いたしました。
メインのブルックナー7番は、この曲らしい壮大な広がりを感じさせて始まりました。佐渡さんがブルックナーと向き合われるようになったのはここ10年程なのだそうです。でも、今年の2月に、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団に客演して第7番を振られたそうで、その経験が今回、反映されることになりました。
佐渡さんの特徴として、重箱の隅をつつくような細部へのマニアックなこだわりのないことが、おおらかな演奏を生んでいたように思いました。テンポの遅い楽節がやや冗長に感じられないでもありませんでしたが、全体としてスケール感にあふれていました。
Orchestraは16型の通常配置。弦のアンサンブルには伸びしろがあるかもしれません。金管楽器がたいへんよく鳴っていました。
2024年9月22日記
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