本日9月16日、東京オペラシティコンサートホールで、森麻季さんのソプラノ・リサイタルを拝聴いたしました。これは「愛と平和への祈りこめて」シリーズの第14回で、前半に、生誕100年の團伊玖磨、没後100年のフォーレ、生誕125年のプーランク、没後50年のダリウス・ミヨー作品を取り上げられ、後半に没後100年のプッチーニ、『蝶々夫人』ハイライト、というプログラムでした。
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 前半では他に、山田耕筰『からたちの花』『この道』などもありましたが、シンプルな日本語テキストによるこれらの有節歌曲を、あたかも、オペラ・アリアのように歌われる豊かな表現力に打たれました。
 そして後半はプッチーニ『蝶々夫人』を、ご自身の物語解説とピアノの山岸茂人さんのピアノ編曲版ソロを加えての、一人オペラのごとき、ドラマティックな熱唱でした。
 語り部分の朗読までなさりながら、本編歌唱に無尽蔵なお声を惜しみなく投入されるのをお聴きして、やはりこの方は、華奢で優しいお声なのに、とてつもないエネルギーを秘めておられる、と驚嘆いたしました。
 アンコール曲は、『ラ・ボエーム』から、ムゼッタのワルツ『わたしが街を歩けば』と『花は咲く』の2曲でした。
                                    2024年9月16日記