残念なニュースを知りました。女性として初めてベルリン・フィルの第一コンサートマスターに就任していた、ラトヴィア出身のヴァイオリニスト、ヴィネタ・サレイカ=フォルクナー(Vineta Sareika-Völkner)さんが、このほど、辞任を表明されたというニュースです。
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 1986年3月1日生まれの38歳。アルテミス弦楽四重奏団に9年間在籍され、ロイヤル・フランダース・フィルのコンサートマスターを2011年から13年まで務められた実力派。ベルリン・フィルには2022年に入団、23年春にオーディションに合格されて、コンサートマスターに昇格されました。ただ、現在は試用期間なので、本来であれば、2025年2月に試用期間が明けた時に、あらためて、なんらかの関所を越えれば正式契約がなされるはずでした。
 ですから、退団はただちにではなく、任期は2025年の2月までありますので、その時点までは現職に留まられ、そこでそのまま、自発的におやめになられる形です。
 詳しいことはまったくわかりませんが、想像を絶する、厳しい男性社会なのでしょう。
 本当に残念ですし、こ苦悩の程がしのばれます。
 ヴィネタ・サレイカ=フォルクナーさんの新出発に幸多かれと、心よりお祈り申し上げます。
                                2024年9月14日記