9月12日の晩、東京オペラシティコンサートホールで開催された「諏訪内晶子&オライオン・ワイス デュオ・リサイタル」を拝聴してまいりました。ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタ全曲、というプログラムは、ロマン派ヴァイオリン・ソナタの最高峰、本格的二重奏の極致といえるものです。
ピアニストの存在が非常に大きく、その方の力量と、諏訪内さんとの相性いかんで。結果が左右されますが、昨日登場された、オライオン・ワイスさんは、最初のト長調ソナタの出だしの和音からして、バランスのとれたハーモニー、柔らかな音色感にあふれていて、これは素敵なデュオが聴ける、と期待が高まりました。
ワイスさんは1981年11月、アイオア州生まれのアメリカのピアニスト。
1999年にリストの1番でデビュー。1か月後、アンドレ・ワッツの代演で名を上げられ、以後、多くの賞に輝いてこられた方です。
よきバートナーに恵まれ、諏訪内さんのヴァイオリンも冴えました。
以前のストラディヴァリウス「ドルフィン」から、現在の1732年製デル・ジェス「チャールズ・リード」に替えられて、もう7~8年になられるでしょうか。
すっかり、この楽器に馴染まれて、音に深みとコクが増しました。
4つの弦ごとに、個性豊かな音色を持つのが魅力の楽器で、ことにG線のよく鳴ること、音の濃厚なこと。A線は朗々と響き、E線も輝かしい音色でした。
1番のあとに休憩、後半に2番、3番を続けて弾かれたのは、1番が1878~79年の作曲。2番は1886年、3番88年と、創作年代が近いゆえでしょうか。
アンコールは歌曲のヴァイオリン編曲版2曲。
ブラームス:5つの歌曲 op.106 より第4曲〈私の歌〉
ブラームス:4つの歌曲 op.43 より第2曲〈五月の夜〉
2024年9月13日記
ピアニストの存在が非常に大きく、その方の力量と、諏訪内さんとの相性いかんで。結果が左右されますが、昨日登場された、オライオン・ワイスさんは、最初のト長調ソナタの出だしの和音からして、バランスのとれたハーモニー、柔らかな音色感にあふれていて、これは素敵なデュオが聴ける、と期待が高まりました。
ワイスさんは1981年11月、アイオア州生まれのアメリカのピアニスト。
1999年にリストの1番でデビュー。1か月後、アンドレ・ワッツの代演で名を上げられ、以後、多くの賞に輝いてこられた方です。
よきバートナーに恵まれ、諏訪内さんのヴァイオリンも冴えました。
以前のストラディヴァリウス「ドルフィン」から、現在の1732年製デル・ジェス「チャールズ・リード」に替えられて、もう7~8年になられるでしょうか。
すっかり、この楽器に馴染まれて、音に深みとコクが増しました。
4つの弦ごとに、個性豊かな音色を持つのが魅力の楽器で、ことにG線のよく鳴ること、音の濃厚なこと。A線は朗々と響き、E線も輝かしい音色でした。
1番のあとに休憩、後半に2番、3番を続けて弾かれたのは、1番が1878~79年の作曲。2番は1886年、3番88年と、創作年代が近いゆえでしょうか。
アンコールは歌曲のヴァイオリン編曲版2曲。
ブラームス:5つの歌曲 op.106 より第4曲〈私の歌〉
ブラームス:4つの歌曲 op.43 より第2曲〈五月の夜〉
2024年9月13日記
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