先日の本ブログで、ベルリンを拠点に活躍する指揮者、山田和樹さんが、来シーズンのベルリン・フphilharmonic定期演奏会の指揮台に立つことが決まったニュースを報じさせていただきましたが、げんざい、その山田さんは、芸術監督&音楽監督の任にある、モンテカルロフィルハーモニー管弦楽団と日本ツアー中で、5月27日、28日の晩はSuntoryホールで演奏会を開催されました。
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 28日の公演を拝聴してまいりましたところ、ソリストの藤田真央さんが、ラヴェルのピアノ協奏曲に、水も滴るようなヴィヴィットな演奏を聴かせてくださりましたほか、前プロのドビュッシー『牧神の午後への前奏曲も、後半のサン=サーンスのオルガンつき3番の交響曲も純度の高いオーケストラ音響に満ち、繊細でもあり、華麗でもあり、深みにも優れた優れたオーケストラ音響がホールに満ち満ちました。
 山田さんはどんどん燃焼度を高め、オーケストラもそれにぴたりとついていって、まことにエキサイティングなステージが実現しました。

 ソリスト・アンコールは、矢代秋雄:夢の舟(ピアノ・アンコール)
矢代秋雄:24のプレリュードより 第9番(ピアノ・アンコール)の2曲。
 昨晩も、藤田真央さんはべートーヴェンのピアノ協奏曲第3番のソリストとして登場され、そのカデンツァに、矢代秋雄作のものを弾かれたと伺いました。
 藤田さんの中で、矢代秋雄先生が、重要な位置を占めていることがわかります。 
                                   2024年5月28日記