本日は、日本海海戦から119年目に当たります。日露戦争後半におこなわれた日本海海戦は、開戦2年目の1905年5月27日から翌日の28日にかけて対馬沖で日露の海軍が激しい激突をして、奇蹟の東郷ターンの成功も奏功して日本側が大勝利を収めた、歴史的な海戦でした。その詳しい模様は、日露戦争と切っても切れない縁のある、プッチーニのオペラ『蝶々夫人』との関わりを綴った拙著『"蝶々夫人"と日露戦争』に書かせていただきましたので、ご関心のあられる方は、どうぞ、拙著をご高覧くださいませ。
 ともあれ、そんなことから、本日は、「戦争と音楽」について思いをめぐらす日でございました。
 すると、不思議な巡り合わせで、夕刻になってから、ごく近年の紛争地域,ユーゴースラビアに誕生したオーケストラ、バルカン室内管弦楽団のコンサートのレビューのお話が舞い込み、会場の第一生命ホールに駆けつけ、柳沢寿男指揮、同オーケストラの好演を聴かせていただくめぐりあわせとなりました。
 バルカン室内管弦楽団は、2007年、長野県出身の指揮者、柳沢寿男さんが、内戦で対立した民族の違いを乗り越え交流を図ろうと設立したオーケストラで、これまでにウィーンやニューヨークなど世界各地でコンサートを開催してきました。
OIP

 今回は、ファリャ、尾高尚忠、ドヴォルサークというプログラムに、エネルギーに満ちた演奏を聴かせてくださいました。
                                2024年5月27日記