今、宮崎市内のホテルから本blogを更新しております。今朝は5時起きしまして、8:05の宮崎便に搭乗して当地へまいりました。目的は、延岡総合文化センターで15:00開演の、宮崎国際音楽祭『宮崎ポップス・オーケストラ公演』の取材です。
 15:00開演ならば、もう少し後の便でもよさそうなものですが、東京から延岡へ航空機を用いてまいりますには、宮崎から北上、または大分から南下するしかなく、前者を選びましたが、乗り継ぎに多大なロス時間が発生するので、早い出発となりました。
 8:05、羽田空港の、多くのゲイト中のカースト最下位の、バスでいくゲイトに並び、やっとのことでバスに乗り込んで、小さな飛行機にタラップをあがって搭乗します。九州方面へ行くときはこのバス乗り継が多くなりました。羽田が広くなったためでしょうか。
 定刻に少し遅れて、宮崎空港に着きました。宮崎取材のこれまでの10数年は空港からそのままタクシーで市内へ向かったのですが、今年の宮崎国際音楽祭は宮崎市内の音楽祭の本丸、宮崎芸術文化会館が大改装中で使えず、音楽祭公演がひろーい県内のあちこちに散ったため、本日は、延岡でメイン・コンサートの一つが開かれるのです。
 一旦、宮崎のホテルによろうかとも思いましたが、空港から乗った日豊本線が、延岡を経て大分まで行くことを初めて知り、そのまま乗っていることにしました。
 鉄道利用はついぞしたことがなく、本日が初めての日豊本線乗車体験です。
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 乗ってみて初めて、鉄道が、わが国土を行くわが国民の、いかに重要な移動手段ともうしますか、大地と人とを直接結ぶ、ぬくもりゆたかな軌道となっているのかがわかりました。海沿いに近い辺りを行く車窓は見飽きません、とはいえ、お客はまばらです。でも、これが走っているということは計り知れない意義があると感じました。
 1時間余りで宮崎県は延岡駅に着きました。
 駅舎は、数年前に建て替えられたという、あっというほどモダンなものです。
 改札外はそのまま超おしゃれなデッキとなっていて、なんと、スターバックスさんと蔦屋さんが共同参画していたのです。キヨスクもコンビニもなく、このような、あか抜けたカフェ&本屋さんのパートナー事業が展開されているのに驚きました。
 時間があったので、駅から近い、日本一大きな弘法大師像におまいりしようと、大師参道のアーケード街を歩いていくと、99パーセントのお店はシャッターを下ろしていてゴースト・アーケード街です。すると、一軒の「貸家」札のあるお店の外に「ストリート・ピアノ」があるではありませんか。
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 人通りがないのを幸い、勇気を振り絞って少々弾かせていただきました。
 ピアノに別れを告げ、讃岐の金毘羅様にも匹敵しそうな石段を必死に上って、もうここにお大師様がおいでかと思うとそこはまだ五合目、また登ってもまだ八合目、必死に登っても九合目、これでだめならもう、お大師様におめにかからず下山かと思うほど登って、ようやくお大師様にご対面。
 
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 台座からの高さ18メートル、台座抜き、11メートルの、日本で一番大きなお大師様です。
 何でも、疫病退散祈願のため信徒の浄財のみによって、天保年間に初代が鋳造され、昭和20年代に現在のものとなったのだとか。
 
 また苦労して下山し、タクシーで「延岡総合文化センター」へ。
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 15:00からのポップス・オーケストラ・コンサートは満堂の聴衆の元、広上淳一マエストロが、白井圭さんがコンマスを務め、お隣が漆原啓子さん、徳永二男音楽監督が第一ヴァイオリンの4プルトに潜み、まわりは、日本の主要オーケストラのコンマスやソリストばかり、他のセクションも首席、ソリスト、クラス、という、超豪華宮崎ポップス・オーケストラを振って会場を沸かせました。
 またタクシーで延岡駅。70分余りで宮崎駅。タクシーでホテル。
 長ーい一日でした。
                                 2024年5月18日記