日本を代表する2大オペラ上演団体の一方の雄、藤原歌劇団が1995年以来29年ぶりに、シャルル・グノーのグランド・オペラ『ファウスト』を原語(フランス語)上演しました。東京文化会館第ホールを会場として、1月27日と28日の2公演がダブル・キャストでおこなわれ、わたくしは28日の澤﨑一了さんがタイトル・ロールを歌った公演を拝聴してまいりました。
キャストは他に、メフィストフェレスが伊藤貴之さん、マルグリートが迫田美帆さん、ヴァランタンが井出壮志朗さん、シーベルが但馬由香さん、ワグネルが髙橋宏典さん、マルトが北薗彩佳さん。
指揮は東京藝術大学卒業後、パリ国立高等音楽院で研鑽を積み、現在オランダを拠点にヨーロッパで活躍中の阿部加奈子さん。演出は、イタリア各地のオペラ・ハウスで高い評価を得ているダヴィデ・ガラッティーニ・ライモンディさん。オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団。
まず、阿部加奈子マエストロの指揮が大変優れていたおかげで、グノーの美しい音楽が翼を得て生き生きと飛翔したことが、この公演の最大の成功要素だったと存じます。
歌手陣も全員、高水準でバランスがとれていました。特に3人のはいずれも遜色なくよく歌われました。ガラッティーニさんの演出は、人間の心の奥に潜む、善なるさがと、欲望に身をゆだねてしまう残念なさがを、光と陰で表現するもので、このコンセプトにそった照明と映像はシンプルながら美しく気品に溢れ、かつ象徴的でたいへん好感が持てました。
詳しくはまた、明日、書かせていただきます。
2024年1月29日記
キャストは他に、メフィストフェレスが伊藤貴之さん、マルグリートが迫田美帆さん、ヴァランタンが井出壮志朗さん、シーベルが但馬由香さん、ワグネルが髙橋宏典さん、マルトが北薗彩佳さん。
指揮は東京藝術大学卒業後、パリ国立高等音楽院で研鑽を積み、現在オランダを拠点にヨーロッパで活躍中の阿部加奈子さん。演出は、イタリア各地のオペラ・ハウスで高い評価を得ているダヴィデ・ガラッティーニ・ライモンディさん。オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団。
まず、阿部加奈子マエストロの指揮が大変優れていたおかげで、グノーの美しい音楽が翼を得て生き生きと飛翔したことが、この公演の最大の成功要素だったと存じます。
歌手陣も全員、高水準でバランスがとれていました。特に3人のはいずれも遜色なくよく歌われました。ガラッティーニさんの演出は、人間の心の奥に潜む、善なるさがと、欲望に身をゆだねてしまう残念なさがを、光と陰で表現するもので、このコンセプトにそった照明と映像はシンプルながら美しく気品に溢れ、かつ象徴的でたいへん好感が持てました。
詳しくはまた、明日、書かせていただきます。
2024年1月29日記
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