昨晩、紀尾井ホール室内管弦楽団のニユーイヤー特別演奏会でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番『トルコ風』を聴きました。独奏者はこのオーケストラの名誉指揮者で、ウィーン・フィルのコンサートマスター、ライナー・ホーネックさん。つまり、弾き振りでした。引き締まった艶やかな音で奏でられたモーツァルト。特に第2楽章では弱音の美しさが光りました。
一夜明ければ、本日はモーツァルトのお誕生日。1756年生まれですから、今日で268歳。
彼が生まれたこの日、お父さんのレオポルトは、自費出版著書『ヴァイオリン奏法』のゲラに最終赤字を入れているところでした。この著書はその後、英語、フランス語、オランダ語、ロシア語に訳されてヨーロッパ各国で読まれ、版を重ね、こんにちでもいまだに出版されているほどの名著だそうです。
1月27日はレオポルトにとって、かけがえのないわが子の誕生日でもあり、音楽著述家としての代表作の誕生前夜でもあったわけです。
それにしても、2世紀半も現役出版物であり続けるというのは、よほど内容が優れているのでしょう。さすがモーツァルト父です。優れた著作なら、営々と版を重ねるヨーロッパの出版文化のあり方にも敬意を表したいと思います。
2024年1月27日記
一夜明ければ、本日はモーツァルトのお誕生日。1756年生まれですから、今日で268歳。
彼が生まれたこの日、お父さんのレオポルトは、自費出版著書『ヴァイオリン奏法』のゲラに最終赤字を入れているところでした。この著書はその後、英語、フランス語、オランダ語、ロシア語に訳されてヨーロッパ各国で読まれ、版を重ね、こんにちでもいまだに出版されているほどの名著だそうです。

1月27日はレオポルトにとって、かけがえのないわが子の誕生日でもあり、音楽著述家としての代表作の誕生前夜でもあったわけです。
それにしても、2世紀半も現役出版物であり続けるというのは、よほど内容が優れているのでしょう。さすがモーツァルト父です。優れた著作なら、営々と版を重ねるヨーロッパの出版文化のあり方にも敬意を表したいと思います。
2024年1月27日記
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