本日、インタビューの仕事で井の頭公園駅至近のスタジオへお邪魔することになり、駅に着きました時に少し時間が早かったので、せっかくここまで来たのだからと、駅隣接の井の頭公園に足を踏み入れました。武蔵野の面影をそのまま残す、冬枯れの公園の落ち葉を踏んでいくと、まもなく池が見えてまいりました。風情ある石の橋もかかり、水面にはカモが遊びます。
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 池の終わりは、橋を境に落差がついて、小さな小さな滝になっています。そこに碑が立っていて、「ここが神田川の源流です。神田川は善福川、妙正寺川と合流して隅田川へ注ぎます」と書かれていました。隅田川へ注ぐということは、その先はどーっと太平洋に流れ込むということなのですね。

 この立札の在る所から、神田川の細い流れが始まっています。
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 これが神田川の始まり、川の赤ちゃん、かと思うと、なんとも感動してしまい、スメタナの『モルダウ(ヴルタヴァ)』の、フルートの開始フレーズを思い浮かべました。
 どんな大河も、始まりはこのようにささやかな、しかし、生命力にあふれる水の動きなのだと痛感いたしました。
                                      2024年1月16日記