12月24日のメジューエワさんの『ショパンの肖像」Vol.2で、2曲のアンコール曲が演奏されたことは昨日のブログにご紹介いたしました。1曲目は、ノクターン第9番op.32-1です。これは割合とよく知られた曲ですが、2曲目がやや珍しい曲でしたので、今日はこの曲をご紹介したいと思います。
 その曲とは、前奏曲変イ長調『遺作』と呼ばれる簡潔な小品です。
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 パリ時代の1834年に作曲され、おそらくリストの紹介で知り合ったジュネーヴのピアニスト、ピエール・ヴォルフに「わが友へ」との献辞を添えて送った曲です。ショパン自身は『プレリュート』とは名づけることはなく、単に「プレスト・コン・レジェレッツァ」とのみ、書きこんでいました。
 個人の所蔵品だったため長らく存在が知られず、1918年に「遺作」として、そして、いくつかの裏付けから『プレリュード』に分類されて出版されました。
 あっという間に終わる短い曲ですが、難度も高く、ショパンの精妙な和声感覚を聴きとることのできる愛すべき1曲です。
 メジューエワさんの演奏動画を見つけられませんでしたので、この方も名ピアニスト、青柳晋さんの演奏でお聴きくださいませ。
ショパン:前奏曲(遺作)変イ長調  演奏:青柳 晋(青柳先生によるコンサート&公開レッスンセミナーでの演奏) (youtube.com)
                                    2023年12月27日記