昨年の12月12日夜、トッパンホールで、イリーナ・メジューエワさんの日本デビュー25周年記念リサイタルが開催されました。わたくしは、どうしてもその時間に都合がつかなかったため、午後のリハーサルを贅沢にも一人で聴かせていただきましたが、イリーナさんの鮮烈なピアノの音が今もまだ、耳の奥に残っております。
 そのときのライヴ録音が2枚組の大作CDとしてこのほどリースされました。
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 早速お送りいただいたので、1年前を懐かしんでうっとりと聴いておりました。収録曲は以下です。
CD.1
 バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻よりヘ短調プレリュード
 ブラームス:ソナタ第3番
CD,2 
 リスト:巡礼の年 第3年
    アンコール曲として
 リスト:聖ドロテア
 ブラームス:ロマンス ヘ長調
 バッハ:コラール・プレリュード『我ら、悩みの極みにありて』

 すると、一昨日、それとは別に現在継続中の「ショパンの肖像」シリーズの第2回が東京文化会館小ホールで開かれました。
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 イリーナさんのショパンをぜひ耳にしたいというお客様で会場はほぼ満席です。
 ブラームスから一転して、ショパン。
 でも、ブラームスにも通じる力感に溢れていました。
♪プログラム
   ポロネーズ第1番 嬰ハ短調 Op.26-1

即興曲第1番 変イ長調 Op.29

スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31

マズルカ(3曲)ハ短調 Op.30-1、ロ短調 Op.30-2、ロ短調 Op.33-4

スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
・・・・・・・
24のプレリュード
♪アンコール
ノクターンop.32-1
プレリュード 変イ長調 遺作

 決然とした骨太なショパンに、彼の焔のような愛国の情熱と、柳に雪折れなしのごとき、一見脆弱らしき気質に息づくしなやかな反骨精神を感じました。
                                  2023年12月26日記