昨日は、昼間、小平の講座で、スクロヴァチェフスキ指揮・読売日本交響楽団2009年のブルックナー9番を鑑賞いたしました後、夕刻、サントリーホールへ出掛けまして、ブルックナーから14年後の同団の今年の第九を聴かせていただいてまいりました。
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 指揮者は、1962年Holland生まれ、オランダ響とのベートーヴェン全集の録音が高く評価されているという、ヤン=ウィレム・デ・フリーントさん。ハーグ・レジデンティ管の首席指揮者などをつとめられたのち、現在は、ウィーン室内管の首席指揮者、シュトゥットガルト・フィルの首席客演指揮者の任にある方です。
 とても大柄な指揮者です。数日前の東響に登場された々オランダ人、スダーンさんよりもずっと大きく、やはり、指揮台を使われませんでした。
 ただし、スターンさんが普通のサイズのオーケストラを振られたのとは異なり、フリーントさんは、12-10-8-6-4の小ぶりのオーケストラを床の高さから振られたわけです。これもスダーンさんと違って完全なノン・ヴィヴラートです。でも、音は乾いていません。きびきびとしたテンポで快調に進み、フィナーレの終結部では、打楽器類が盛大に鳴らされました。
 ソプラノは、今超売れっ子の森谷真理さん、メゾソプラノは、10月の日本音楽コンクール声楽部門で優勝されたばかりの山下裕賀さん、テノールはドイツで活躍するチリ人、アルヴァノ・ザンブラーノさん、バスは、宗教曲もお得意の加藤宏隆さん。男性お二人は、やや、おとなしい印象でしたが、加藤さんは第一声を手ぶりつきで一語一語かみしめるように、テキストを刻印されたところが圧巻でした。合唱はあのおじょうずな新国立劇場合唱団。
 この小規模陣容から、まことに力強い第九が生み出されていました。
                                2023年12月21日記