昨晩、トッパンホールで、チェロのズラトミール・ファンとピアノのアレクセイ・カントロフのデュオ・リサイタルが開かれました。二人は2019年のチャイコフスキー国際コンクールの第一位同士。コロナ禍に阻まれて、延期されていた日本での初協演がついに実現したものです。
IMG20231213133623_20231213133715

 ブルガリア系と中国系の両親を持つファンは、ジュリアード音楽院に学び、アメリカを拠点に活躍する新星。ピアノのカントロフは、お名前からもわかるように、フランスの名ヴァイオリニスト、ジャン・ジャック・カントロフのご子息。下記のプログラムを、目にも耳にも鮮やかな快演で聴かせてくださいました。
 ■ブログラム
 シベリウス:メランコリー Op.20
 グリーグ:チェロ・ソナタ イ短調 Op.36
 ワーグナー(ポッパー編):ロマンス(アルバムの綴り)
 ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99


 技術の高さ、表現力の秀逸さ、各曲の完璧な咀嚼力。いずれも想像以上でした。
 アンコールは何と4曲。
 チャイコフスキー: エフゲニー・オネーギン より レンスキーのアリア
 ビゼー     : カルメン より ミカエラのアリア

 ここまではわかりましたが、後半2曲は聴き馴染みのない曲で、掲示をメモしてきました。
  リムスキー=コルサコフ: 4つの歌 より第2曲 ばらの虜となったナイチンゲール  
  ボロデイン      : 小組曲 より 第4曲 マズルカ 変ニ長調

 並外れた2つの才能に呆然とするとともに、これほどの逸材を選びだしたチャイコフスキー国際コンクールという確かな審査力を持つ名門が、これから先も、音楽に邁進する世界の若者たちに広く開かれた、国境なきコンクールであってほしいと、願わずにはいられませんでした。
                                    2023年12月13日記