昨10月20日の晩、サントリーホールで開催された東京都交響楽団第984回 定期演奏会Bシリーズでは、終身名誉指揮者の小泉和裕マエストロが指揮台に立ち、前半にブラームス『ハイドンの主題による変奏曲』、後半にブルックナーの2番を振られました。
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 小泉マエストロは、小節の入りと出、フレーズの入りと出を、指揮棒の上下動で誠実に示される方です。その基本の動きのうちに、楽譜の行間にあるものまですべて漏らさず掬い取り、その意味を解き明かしながら、彫りの深い音楽を構築されました。近年はぐんぐんとスケールも増幅されて、あたかも、往年の巨匠を聴くかのような、風格のある音楽を聴かせてくださいます。
 昨晩の2曲、前者では各変奏の意味付けの深さ、表現の幅広さを堪能し、後者では、重厚さとブルックナーの持つ美質の引き出し方に共感を覚えました。  
                                   2023年10月21日記