2023年9月から日本フィルの首席指揮者に就任したカーチュン・ウォンの定期演奏会第一弾マーラー第3番を本日10月14日午後、サントリーホールで拝聴してまいりました。マーラーを得意とするマエストロ、カーチュン・ウォンのレパートリーの中でも、第3番はことに十八番と伺いました。
マーラーの幼少時以来の音楽体験や、有為転変の死生観、自然への憧憬、ノスタルジックな思いなど様々な要素が反映された、マーラーのマイル・ストーンというべき作品です。カーチュン・ウォンと日本フィルは、すでにマーラーの第5番、第4番で説得力ある演奏をきかせてくださいましたが、このたびはオーケストラ全体はもとより、各セクションのワーク、及び、ソロが驚異的に卓越した演奏を聴かせました。そして、後半に登場するメゾ・ソプラノの山下牧子さん、合唱のハルモニア・アンサンブルと東京少年少女合唱隊が、このステージの成功に大きく貢献していました。このような、オーケストラ、声楽ソリスト、合唱、一体となったコラボレーションを拝聴いたしますと、マーラーの成し遂げたかった音楽宇宙というものが納得されます。
2023年10月14日記

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