サントリーホールの6月の風物詩、チェンバー・ミュージック・ガーデンが本日無事に閉幕しました。今年は全部で20公演が開催されまして、そのうちの、エリアスSQのベートーヴェン全曲シリーズ6公演を含む13公演を聴かせていただきました。エリアスと並ぶ大きな海外招聘演奏家は、いま世界的な注目を集めているドイツの音楽教育機関、クロンベルク・アカデミーの教授連と卒業生、在校生たちで、その層の厚い師弟たちからなる質の高いアンサンブルは驚くべきものでした。
 最終日の本日は「フィナーレ2023」という超豪華公演が行われました。第一部は、ドヴォルザークのピアノ・クインテット第1楽章、グラズノフの『5つのノヴェレッテ』より2曲、ピアソラ『タンゴの歴史』抜粋、ショスタコーヴィチのピアノ・クインテット1~3楽章。
 第二部は、元東京カルテットの、原田幸一郎先生、池田菊衛先生、磯村和英先生が、チェロの毛利博郎先生、ピアノの練木繁夫先生と組んでシューマンのクインテットを演奏され、次に、渡辺玲子さん、小川響子さん、大江馨さん、毛利文香さん、ハヤン・パクさん、サラ・フェランデスさん、アレクサンター・ヴァレンベルクさん、伊東裕さんによるメンデルスゾーンのオクテットの抜粋、最後に、クロンベルク・アカデミー教授のミハエラ・マルティン先生、フランス・ヘルメルソン先生、今井信子先生、池田先生、磯村先生、サントリーホール館長の堤剛先生によるブラームスの弦楽六重奏曲第1番で締めくくられました。
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 3時間近い公演の後、打ち上げに参加させていただき、出演者のみなさまから興味深いお話を伺いました。写真は、クロンベルク出身のヴァイオリニスト毛利文香さんと俊英ピアニスト、ユリアス・アザルさん。
                                  2023年6月18日記