本夕、すみだトリフォニー小ホールで開催された、上野優子さんのピアノリサイタルを拝聴してまいりました。上野さんは、イタリアのイモラ音楽院と、パリのエコール・ノルマルに学ばれたピアニストで、ご自分の守備範囲というものをしっかりともっていらっしゃり、その領域において最高の演奏を聴かせてくださるピアニストです。
 今取り組んでおられるのは、「プロコフィエフ・ソナタ全曲シリーズ」。時代に翻弄されたこの天才の足取りをピアノ・ソナタを通じて辿る、というだけではなく。彼のソナタにはとんなピアノがお似合いか、ということも追及される意図から、各回、ピアノを変えての取り組みとなりました。
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 今回のピアノは、河合の「Shigeru Kawai」最高ランクのSK-EX。
   プロコフィエフが心から敬愛したラヴェルの『鏡』全曲をオープニングに弾かれ、次いでプロコフィエフのバレエ『シンデレラ』から10の小品、後半に、ソナタ第6番というプログラムでした。
 「Shigeru Kawai」SK-EXの音は、ことにラヴェルにみごとにマッチしていました。プロコフィエフでも、高音の表現にまことにうってつけで、これでしたら、プロコフィエフご本人に聴かせて差し上げたら、どんなに有頂天になられるかと思いました。
 ヘビーな本編のあとに、何と、下記3曲のアンコール。
 優子さん、ご立派です。
●アンコール
 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第31番 作品110 第一楽章
 ショパン    スケルツォ第2番
 プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第6番 第3楽章
                                2023年4月19日記