本日は、昼公演のパシフィック・フィルハーモニア・トウキョウ(東京芸術劇場)と、夕刻公演の東京交響楽団第709回定期演奏会(サントリーホール)を聴かせていただきました。前者では太田弦さんが、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』序曲、フルート協奏曲第1番、ぺートーヴェンの7番を振られました。そのレビューは』『音楽の友』次号に書かせていただきます。
 東京交響楽団定期演奏会では、2013~16年に同響の首席客演指揮者であった、1982年ポーランド生まれのクシシュトフ・ウルバンスキさんが、プロコフィエフ、『ロメオとジュリエット』ウルバンスキ・セレクション、コネッソン『Heiterkeit』(合唱とオーケストラのためのカンタータ)日本初演、シマノフスキ『スターバト・マーテル』をすべて、暗譜で指揮されました。
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 ウルバンスキさんの指揮は、スタイリッシュで切れがよいというだけではなく、非常に表情豊かで、場面表出力に優れておられるのが大きな特徴と存じます。ですから、『ロメオとジュリエット』でも、全曲版のバレエを拝見したかのような手ごたえと満足感がございました。
 後半の歌入りの二作品も東響コーラスの質の高い合唱、シマノフスキ作品に出演されたソリスト3名の敬虔な歌の響きとの、滅多に出会えない貴重なコラボレーションでした。
 ひとつ、欲をいわせていただければ、字幕が付きませんため、歌詞対訳を難なく拝読したいのですが、昨今の配布プログラムの判型、A5に従った、虫眼鏡級の活字だったのが残念でございました。字幕は経費がたいへん掛かりますためご無理は申し上げませんが、対訳ページは大きな活字にしていただく、客席の照明を少し上げていただくなど、何らかの工夫をしていただけますとありがたいと思いました。
                                   2023年4月15日記