3月の24日でしたか、佐渡裕マエストロがウィーンでリハーサル中に、楽友協会のステージから転落されたというニュースが報じられました。ご本人がインスタグラムに綴られたところによれば、「全くかばうことが出来ず、思いきり床に体を打ちつけてしまいました。ニールセンの交響曲や新作等なかなか大変な演目で、怪我の直後にじっくりアイシングを出来れば良かったのですが、午後にはゲネプロ、翌日本番というスケジュールで当然代役もいないので、ひどい肩の痛みに堪えながら右手だけで指揮をしてなんとかゲネプロを終えたのでした」とのお話でした。さらに、「舞台から落ちるってあまり想像がつかないかもしれませんが、現場にいたオーケストラ全員が凍りつくほどの衝撃的な落ちようでした」とのこと。骨折こそなさらなかったものの、「かなりのダメージを受けて左腕は全く動かない状態」だったのだそうです。
この報に接したとき、もうすぐ日本で新日本フィルの第5代音楽監督就任記念公演の一環として、リヒャルト・シュトラウスの大曲『アルプス交響曲』をお振りになるというのに、何と最悪のタイミング、キャンセルにならなければよろしいのに、、、、と案じました。
けれども、頑健なお体に恵まれたマエストロは、4月8日のすみだトリフォニーホールと、10日のサントホール公演に予定通り出演されました。わたくしは、昨日10日のサントリーホール公演を聴かせていただきましたが、マエストロは最初に単身、ステージに登場され、お怪我のいきさつから説明され、心配をおかけしましたが、これ、このとおり、もう大丈夫です、と、大きく両腕を掲げられました。
なんでも、オーケストラの各セクションに夢中で指示を出されたのち、くるりと向きをお変えになられたら、そこに床がなかったのだそうです。
今は笑い話ですが、そのときはどれほどお辛く、悲観的な思いもあられたことでしょう。
不死身の回復を遂げられてたマエストロは、前半に、辻井伸行さん独奏のラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に息のあったところをみせてくださったのち、まことに雄大、かつ、写実の妙に優れた、迫真の『アルプス交響曲』を聴かせてくださいました。緩急、起伏の付け方が自由自在。嵐の場面の鳴らすこと、鳴らすこと!! みごとにスケールの大きな、アルプス登山の一日でした。
2023年4月11日記
この報に接したとき、もうすぐ日本で新日本フィルの第5代音楽監督就任記念公演の一環として、リヒャルト・シュトラウスの大曲『アルプス交響曲』をお振りになるというのに、何と最悪のタイミング、キャンセルにならなければよろしいのに、、、、と案じました。
けれども、頑健なお体に恵まれたマエストロは、4月8日のすみだトリフォニーホールと、10日のサントホール公演に予定通り出演されました。わたくしは、昨日10日のサントリーホール公演を聴かせていただきましたが、マエストロは最初に単身、ステージに登場され、お怪我のいきさつから説明され、心配をおかけしましたが、これ、このとおり、もう大丈夫です、と、大きく両腕を掲げられました。
なんでも、オーケストラの各セクションに夢中で指示を出されたのち、くるりと向きをお変えになられたら、そこに床がなかったのだそうです。
今は笑い話ですが、そのときはどれほどお辛く、悲観的な思いもあられたことでしょう。
不死身の回復を遂げられてたマエストロは、前半に、辻井伸行さん独奏のラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に息のあったところをみせてくださったのち、まことに雄大、かつ、写実の妙に優れた、迫真の『アルプス交響曲』を聴かせてくださいました。緩急、起伏の付け方が自由自在。嵐の場面の鳴らすこと、鳴らすこと!! みごとにスケールの大きな、アルプス登山の一日でした。
2023年4月11日記

コメント
コメント一覧 (2)
yukiko3916
が
しました
yukiko3916
が
しました