本日、3月22日、サントリーホール18:30開演の、オーケストラ・アンサンブル金沢、東京公演を聴かせていただいてまいりました。指揮は広上淳一マエストロ。演奏曲は、前半がシューベルトの交響曲第5番と、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番、後半がベートーヴェンの交響曲第2番ニ長調でした。
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 この演奏団体は、オーケストラとは名のらず、あえて、アンサンブルと冠しているだけあって、お一人お一人の演奏レベルが極めて高く、総体として高度なアンサンブルを築かれるのが特徴です。  
 弦は8-6-4-4-3の対向配置。たまたま、1階の最前列で聴かせていただいていたこともあって、各セクション、特に、セカンド・ヴァイオリンの一糸乱れぬ動きとファーストとの掛け合いのレスポンスの当意即妙さに息を飲み、こうした少数室内オーケストラの表現の無尽蔵の可能性を改めて思い知りました。
 モーツァルトの4番の協奏曲のソロは、米元響子さん。このようなベイシックなマスターピースを、ほとんど非の打ち所のない音色と音程、表現で聴かせてくださったことに、ただただ、尊敬の一語です。アンコールの、パガニーニ、カプリス第24番は絶品でした。中でも、左手のピツィカートの部分、おみごとでございました。
                                  2023年3月22日記