本日はこれから、新国立劇場『ホフマン物語』を拝見しにまいります。この作品は、ドイツ生まれのユダヤ人でフランス第二帝政時代のパリを舞台に活躍したオペレッタ王ジャック・オッフェンバック(1819-1880)が、生涯に一作でよい、シリアスなオペラを書いて死にたいと切望し、晩年に取り組んだ彼唯一のオペラです。しかし、オッフェンバックは完成に漕ぎつけることができず、未完のまま、61歳で世を去りました。彼の没後、エルネスト・ギローの補筆したオペラ・コミーク版がカット版の形で初演されましたが、この楽譜は焼失してしまいます。その後、シューダンス版が長らく使われてきたものの、問題がおおく、1976年にオッフェンバックの遺稿も大量発見されて、その一部が生かされるなど、版の問題は複雑怪奇を極めているようで、本日はどのような上演になるのか、注目しております。
タイトルの「ホフマン」とは、詩人、小説家、作曲家、法律家であった、E.T.Aルホフマ(1776-1822)のことで、オッフェンバックのオペラは、そのホフマンの3つの短編のオムニバスの形で書かれています。この方が、才人ホフマンでいらっしゃいます。
ホフマンと言えば、シューマンの『クライスレリアーナ』もこの小説家の『雄猫ムル』の登場人物クライスラーを踏まえているわけで、シューマンは他にもホフマンから多大な影響を受けています。
そして、シューマン自身、ホフマンと同じ、46歳で亡くなられてしまいました。その享年も二人の浅からぬ縁のように思われてなりません。
2023年3月17日記
タイトルの「ホフマン」とは、詩人、小説家、作曲家、法律家であった、E.T.Aルホフマ(1776-1822)のことで、オッフェンバックのオペラは、そのホフマンの3つの短編のオムニバスの形で書かれています。この方が、才人ホフマンでいらっしゃいます。
ホフマンと言えば、シューマンの『クライスレリアーナ』もこの小説家の『雄猫ムル』の登場人物クライスラーを踏まえているわけで、シューマンは他にもホフマンから多大な影響を受けています。
そして、シューマン自身、ホフマンと同じ、46歳で亡くなられてしまいました。その享年も二人の浅からぬ縁のように思われてなりません。
2023年3月17日記
コメント