萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2025年12月

 大晦日と言えば、ベートーヴェンの第九。そこから拡大して、毎年大晦日に東京文化会館大ホールでベートーヴェンの交響曲全9曲演奏会がはじまったのは23年前でしたが、これに啓発され、ならば同じ大晦日に、お隣の小ホールでベートーヴェンの主要弦楽四重奏曲演奏会を開こう…
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 令和7年、2025年も今日明日限りとなりました。あっという間の1年でしたが、振り返ってみますと、多くの音楽家の方々の訃報に接しては残念に思うことがたくさんございまして、決して短い1年ではなかったと気がつきます。 年が明けてまもない1月7日には、指揮者の汐澤安彦先…
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 本夕、サントリーホールで開催された「奇跡のチェロ・アンサンブル2025}公演を拝聴いたしました。辻本玲さん、伊藤悠貴さん、小林幸太郎さん、伊東裕さん、岡本侑也さん、上野通明さんという、今を時めく若き実力派チェリスト6名の出演です。 伊藤悠貴さんのトークによれ…
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 東京シティフィルハーモニック管弦楽団の第九特別演奏会が、本日午後、上野の東京文化会館大ホールで開催されました。指揮はいつものように、常任指揮者の高関健マエストロです。開演に先だって、珍しくマエストロのプレトークがございました。それが大変に興味深いお話だ…
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 古典四重奏団の新録音アルバム「Debussy  Radel  Faure」が届きました。古典四重奏団といえば、ベートーヴェン、バルトーク、ショスタコーヴィチの全集が様々な賞に輝き、他にモーツァルト、シューベルトなどにも評価の高いグループです。その彼らの新作がまさかフランス…
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 阪田知樹さんがハクジュホールを会場として継続されてきた「ベートーヴェンとリストの軌跡 巡礼の旅」シリーズの最終回が、今夕(12月26日)に開催されました。最終回のテーマは、ドイツ古典主義文学を代表する劇作家・詩人フリードリヒ・フォン・シラー(1759-1805)と、ベ…
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 ギターの福田進一さんが本日70歳のお誕生日を迎えられ、浜離宮朝日ホールで記念コンサートを開催為さいました。協演者に、NHK交響楽団の弦の名手5人を迎えた贅沢なコンサートです。前半では、カルテットとの協演でM.ジュリアーニ、L.ブローウェルの弦楽五重奏曲が演奏され…
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 第九と並ぶ、クリスマス・シーズンの音楽風物詩といえば、ヘンデルのオラトリオ『メサイア』HWV 56でしょう。 『メサイア』は1742年4月13日にアイルランドの首都ダブリンで初演されました。ヘンデル没後もモーツァルトをはじめとして様々な作曲家の手で編曲され、多くの版…
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 昨日のブログに、マエストロ・レナード・スラットキンの指揮するNHK交響楽団の第九に就いて書きましたところ、反響をいただきました。一時代前には、日本人第九ソリストと言えばこの方、大橋國一さんでいらしたころがありました。 わたくしはリアルタイムではお聴きしてい…
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 冬至の12月22日夕べ、ミューザ川崎シンフォニーホールで、ロイヤル・バンコク交響楽団&桃郷交響楽団 フレンドシップ・コンサートを拝聴いたしました。コンサートの趣旨がよくわからなかったのですが、開演前に東京交響楽団の広岡団長からお話があり、これは、同団が、日本…
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 NHK交響楽団の第九演奏会が昨日から始まりました。今年の指揮者はマエストロ・レナード・スラットキンです。録音ではいろいろお聴きしてまいりましたが、ライヴの第九は初めてでしたので、とても新鮮でした。1944年のお生まれ。81歳になられますが、先々月のブロムシュテッ…
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 昨日12月19日のマチネ公演として東京芸術劇場で開かれた、東京都交響楽団第1031回定期演奏会Cシリーズを拝聴しました。指揮は都響の終身名誉指揮者、小泉和裕マエストロです。前半は三浦文彰さんをソリストに迎えた、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、後半はショスタ…
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 今年は、モーリス・ラヴェル(1875-1937)の生誕150年記念イヤーでしたため、それに因んだコンサートも多くありました。務川慧悟さんは東京シティフィルの演奏会でラヴェルの二つの協奏曲を一度に披露され、東京交響楽団と音楽監督のジョナサン・ノットさんはオペラ『子ど…
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 昨12月17日の晩、浜離宮朝日ホールで、今年の仙台国際音楽コンクール、ピアノ部門の優勝者エリザベータ・ウクラインスカヤさんの優勝記念リサイタルが開かれました。このコンクールの本選は取材に伺っていたので、この方の揺るぎない協奏曲名演は拝聴済みでしたが、今回は…
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 本日の小平楽友サークル講座では、20世紀オペラの金字塔、といわれるアルバン・ベルクの『ヴォツェック』を鑑賞いたしました。このオペラの初演日は1825年12月14日。ですので、初演から100年と3日の本日、東洋の島国の小さな小さな鑑賞講座で味わわせていただいたことにな…
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 昨12月15日の午後7時より、東京オペラシティコンサートホールで第19回ショパン国際ピアノ・コンクール 優勝者リサイタルが開かれました。優勝者とは、カナダのエリック・ルーさん。すでにこのブログにも、ポーランド大使館での会見、NHK交響楽団定期演奏会への出演、の記…
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 本日12月15日午後、東京文化会館小ホールで、ヴァイオリンのヴォルフガング・ダヴィッドさんとピアノの梯剛之さんのデュオ・リサイタルをお聴きしました。長くデュオを組んでおられるお二人は、一体どうやってコミュニケーションをとられているのか不思議なほど、ほとんど…
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 ゲーテの戯曲『ファウスト』に取材した音楽作品としては、グノーの同名オペラ、アリゴ・ボーイトのオペラ『メフィスト―フェレ』、リストの『ファウスト交響曲』、シューマンの独唱、混声合唱、児童合唱、オーケストラのための大規模楽曲『ゲーテのファウストからの情景』…
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 昨12月12日の晩、NHK交響楽団第2053回定期演奏会Cプログラムにエリック・ルーさんが登場なさり、10月のショパン国際ピアノコンクールの本選曲、ピアノ協奏曲第2番を披露なさいました。ご存知のように、ショパンには故国を旅立つ直前に外国デビュー用として書いた2曲のピア…
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 昨12月11日の晩、ハクジュホールで 「N響チェンバー・ソロイスツ 第9回」をお聴きしました。このシリーズはもう9回目だったというのに、これまでになかなかタイミングが合わず、今回初めてお聴きできました。振り返ってみますと、ハクジュホールで編成の大きな室内楽をお…
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