萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2025年11月

 昨11月29日の晩、NHKホールでファビオ・ルイージ指揮のN響Aプログラムを聴かせていただきました。前半は腕達者のレオニダス・カヴォコスさん独奏のショスタコーヴィチ、ヴァイオリン協奏曲第1番、アンコールにバッハのパルティータ2番のサラバンドでした。それも結構でした…
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 スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団は11月28日の夜、前日に引き続き、東京芸術劇場コンサートホールで公演を開催しました。第2夜は、完全ソリスト主役型コンサートです。それも、人気、実力ともトップ・クラスのピアニスト、阪田知樹さんのブラームスのピアノ協奏曲全…
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 首席指揮者カーキ・ソロムニシヴィリに率いられたスロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団が来日し、東京藝術劇場で2公演を開きました。11月27日の第一夜は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のソリストに、2021年ショパンコンクールで、反田恭平さんと並んで第2位となった…
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 ピアニストであると同時に、人権問題活動家として今、世界で起きている数々の憂いにみちた出来事に対して鋭い批判の目を向け、社会的発信を続けているイゴール・レヴィットさんのリサイタルを11月26日の晩、東京オペラシティコンサートホールで聴かせていただきました。 …
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 11月24日の午後、サントリーホールで、清水和音さんのリサイタルがございました。皆様よくご存じのように、清水和音さんは桐朋女子高音楽家科在学中の17歳の時に第47回日本音楽コンクール第3位入賞。同校卒業後の1980年からスイスのジュネーヴ音楽院へ留学され、1981年のロ…
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 キリル・ペトレンコさん指揮のベルリン・フィル日本ツアーが、11月19日から23日にかけてA、Bふたつのプログラムによって4公演、開催されました。拝聴した最終日23日のサントリーホール公演はBプログラムで、シューマン『マンフレッド』序曲、ワーグナー『ジークフリート牧…
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 2014年4月から東京交響楽団の音楽監督を務めてきたイギリス人指揮者、ジョナサン・ノットさんは26年3月の任期満了をもってこのポストを去られます。まだ、いくつかの演奏会は振られますが、定期演奏会としては最後の登場となる11月22日、サントリーホールの第736回定期演奏…
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 11月21日、22日に東京オペラシティコンサートホールで開催された紀尾井室内管弦楽団の第145回定期演奏会は、ハンサムなイギリス人のダンカン・ウォートさんの指揮で、ブリテンのオペラ、「ピーター・グラィムズ」より「4つの海の前奏曲」、ベルクのヴァイオリン協奏曲、ブラ…
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 昨11月21日の晩はサントリーホールでNHK交響楽団を拝聴いたしまはた。指揮者はベネズエラ出身のラファエル・バヤールさんで、お体を腰から二つに折って、超前かがみで大ぶりな指揮をなさるのに圧倒されました。曲目はシューマンの『マンフレッド序曲』、エマニュエル・アッ…
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 ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団の首席ホルン奏者が、ケイティ・ウーリーさん(写真)という1989年イングランド生まれの女性であることを昨日ご紹介いたしましたが、ほかにも女性メンバーは相当数いらっしゃいました。 一昨日は小平楽友サークル講座で、1960年のミュンシ…
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 一昨晩、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏会でマーラーの5番をお聴きし、トランペット、ホルンの至芸に感嘆しきりでしたが、奏者の方のプロフィールまではわかりませんでした。しかし、昨19日の晩、トリトーン第一生命ホールで開かれた同団のブラス・アンサンブル…
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 1888年創立のオランダの名門オーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が来日し、11月11日の京都コンサートホール、13日の高崎芸術劇場、15日の兵庫県立芸術文化センター、16日のミューザ川崎、17日のサントリーホール、18日のサントリーホールの6公演を開催しまし…
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 本日11月18日、新国立劇場の新制作オペラ、アルバン・ベルク作曲の『ヴォツェック』を拝見してまいりました。アルバン・ベルクは1885年ウィーンに生まれ、1935年ウィーンに没されましたので、今年は生誕140年、没後90年に当たる、ダブル記念年作曲家です。しかも、オペラ「…
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 早いもので、霜月も後半週に入りました。明後日11月19日は、今月2回目の小平楽友サークル講座の開催日です。当初予定では、ちょうど100年前の1925年に開かれた日本初の本格的オーケストラ演奏会「日露交歓交響管弦楽演奏会」を取り上げようと考えておりましたが、当時のフ…
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 本日11月16日、日生劇場で同劇場の制作・主催公演NISSEY OPERA 2025、マスネ作曲『サンドリヨン』を拝見いたしました。英語なら『シンデレラ(灰かぶり=かまどの灰にまみれて働く薄幸の少女)』をヒロインとするお伽噺をもとに、イタリアのロッシーニは『チェネレントラ』を…
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 先日、このブログに、先頃閉幕したばかりの第19回ショパン国際ピアノ・コンクールのポーランド人審査員、クシシュトフ・ヤブウォンスキ氏がコンクール期間中に、一部のコンテスタントのパフォーマンス性の強い演奏に苦言を呈された話題を、深い共感をもって報じました。ま…
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 昨11月13日の晩、銀座ヤマハホールで、生粋のフランス人ピアニスト、アレクサンドル・タローAlexandre Tharaud,さんのリサイタルを初めてお聴きしました。パリのエスプリが上品に薫る洗練のピアニズムに、このようなピアノ演奏が世の中にはあるものなのか、とほとんどカル…
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 今年の2月10日の記事でお知らせいたしましたように、世界屈指の弦楽四重奏団、ハーゲン・カルテットが解散を表明し、今年は最後のツアーとして各国を回り、現在、日本にいらしています。東京では、トッパンホールを会場に、「ハーゲン・プロジェクト フィナーレ」part 1 …
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 今年のウィーン・フィル来日公演の指揮者は、1959年西ベルリン生まれのクリスティアン・ティーレマンさんです。1978年からドイツ各地の激情でコルペティトールとしてキャリアを重ね、1985年から1988年までライン・ドイツ・オペラの第一カペルマイスター、1988年から1992年…
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  先日、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番の由来を話題といたしましたところ、ご反響をいただきました。もう少し詳しくお話ししようと思いながらなかなか書けませんでしたが、今日は続きを書かせていただきます。 1874年のクリスマス・イヴのこと、モスクワ音楽院の一…
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