萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2025年02月

 昨日、2月27日の晩、武蔵野市民文化会館小ホールで、「毛利文香&桑原詩織 デュオ・リサイタル」を拝聴してまいりました。近年、ぐんぐんと力をつけていらっしゃるヴァイオリニストの毛利文香さんが、若手大型ピアニストの桑原詩織さんというパートナ―を得て、ブラームス…
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 反田恭平さん&ジャパン・ナショナル・オーケストラのコンサート・ツアーの一環として、昨日2月26日と、来週の3月4日にサントリーホール公演があり、昨晩の第一夜を拝聴してまいりました。オール・モーツァルト・プログラムで、最初の曲は交響曲第32番ト長調。反田さん、こ…
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 第2次大戦後、初のフランス給費音楽留学生に選ばれて、スエズ運河経由のラ・マルセイエーズ号で渡仏し、パリ音楽院でラザール・レヴィに師事した田中希代子は、パリで結核を発病したため、ピアノを禁じられて療養所生活を余儀なくされますが、回復後懸命にピアノに向かい、…
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 連休最終日の2月24日午後、東京フィルハーモニー交響楽団第1010回オーチャード定期演奏会を拝聴いたしました。指揮はシェフのチョン・ミョンフン・マエストロ。実は、今回は指揮だけではなく、お得意のピアノも聴けるということで、楽しみに参りました。ベートーヴェン・プ…
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 2月23日午後、サントリーホールで、三浦文彰さん&清水和音さん ベートーヴェン ヴァイオリンとピアノのためのソナタ全曲演奏会シリーズ第3回(最終回)を拝聴いたしました。ベートーヴェンの、全部で10曲ある、ヴァイオリンとピアノのためのソナタを3回に分けて全曲演奏す…
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 2月20日の東京二期会『カルメン』、21日のBCJ『ドン・ジョヴァンニ』に続き、22日は、新国立劇場中劇場で、同劇場オペラ研修所の2025春公演『フィガロの結婚』を拝見してまいりました。『カルメン』だけは毛色が異なりますが、『ドン・ジョヴァンニ』と『フィガロ』を連続…
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 渋谷のBunkamuraオーチャードホールは、2023年4月から2027年度(時期未定)まで、施設補修、設備更新、東急百貨店本店土地の開発計画のため、半ば、休館に近い状態となっています。日曜・祝日を中心に営業を継続してはいますが、自主制作公演は外部会場を使用して、新機軸…
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 2022年に亡くなったイギリスの著名演出家、ピーター・ブルックの娘イリーナ・ブルックの演出による、東京二期会、新制作『カルメン』初日を昨2月20日の晩、東京文化会館で拝見してまいりました。指揮は沖澤のどかさんです。幕が上がる前から、舞台は客席に向けて開かれてい…
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 本日2月20日は、20世紀日本を代表する作曲家のお一人、武満徹氏が65歳で世を去られた日です。武満氏は、1996年の本日、入院先の病院で亡くなられました。享年65。2006年に上梓した拙著『音楽家カップルおもしろ雑学事典』の執筆時に、当時お元気だった、武満先生の奥様、浅…
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 2月19日の晩、紀尾井ホールで開催された「砂田愛梨ソプラノ・リサイタル」を拝聴してまいりました。わたくしは、昨年秋に、ドニゼッティ『連隊の娘』を聴きました時に、主役マリーを歌われた砂田愛梨さんのお名前を初めて知って、その堂々とした歌唱と演技にびっくりいたし…
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  昨2月17日の晩、サントリーホールで、TOKYO CHAMBER PLAYERSのサントリー演奏会第3回を聴かせていただきました。フルートの工藤重典先生とお弟子さん方の会で、今年は、工藤先生のフルート歴60周年を祝う記念コンサートでもありました。 出演陣の豪華なこと! 曲目の多…
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 プッチーニのオペラ第6作『蝶々夫人』は1904年の本日2月17日にミラノ、スカラ座で初演されました。本日は初演から121年です。よく知られているように、この初演は、様々な悪要因が重なって惨憺たる結果に終わりました。自信作の屈辱的大失敗に唇を噛んだプッチーニは、上演…
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 本日午後、たまたま、NHK-BSテレビの映画『若草物語』にゆきあたり、美しい映像と時代感、出演者様たちの名演にひきこまれ、最後まで拝見してしまいました。 調べましたら、このような映画でした。「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」(原題:LITTLE WOMEN) …
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 本日2月15日午後14:00より、仙台市旭が丘の日立システムズホールで開催された、「第9回仙台国際音楽コンクール 開催記念コンサート 優勝者による珠玉のブラームス」を聴いてまいりました。仙台国際音楽コンクールは毎回取材しておりまして、2022年に第8回を聴いたのです…
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 2月13日夕刻、東京文化会館小ホールで、『クロマティック・ハーモニカ&ギター 和谷泰扶&福田進一』公演を拝聴し、この御二人のソリストの、高い高い技術と音楽性、真正の音楽力に、言葉もございませんでした。 このお二人がお手を携えれば、できないことはないかと思われ…
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 2月12日の晩、サントリーホールで開催された、サカリ・オラモ・マエストロの指揮するケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の演奏会を聴かせていただきました。これまで、あまりこのオーケストラに対してよくも悪くも印象が希薄でしたが、昨晩の公演は、現代ドイツ西部にこれほど…
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 2月11日の祝日、JR八王子駅南口直結のJ:COMホール八王子に初めて伺い「伊藤惠&青柳晋 ソロ&デュオ・リサイタル』を聴かせていただいてまいりました。伊藤恵さん、青柳晋さん、お二人の名ピアニストは、東京藝術大学教授として教育分野でも長らく貢献されておられますが、…
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 昨2月10日の晩、東京文化会館で開催された東京都交響楽団第1016回 定期演奏会Aシリーズを聴いてまいりました。指揮は、桂冠指揮者エリアフ・インバル・マエストロ。前半のラフマニノフの交響詩『死の島』も結構でしたが、何と申しましても、後半のショスタコーヴィチの交…
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 1981年オーストリアのザルツブルクに、第1ヴァイオリのルーカス・ハーゲン、第2ヴァイオリンのアンゲリカ・ハーゲン、ヴィオラのヴェロニカ・ハーゲン、チェロのクレメンス・ハーゲンのハーゲン兄弟姉妹によって結成され、第2ヴァイオリンのみ、アンゲリカが引退し、アネッ…
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 22か国から86名(女子:44名、男子:42名)、うち、日本国籍者として14名(女子:5名、男子:9名)が出場した、ローザンヌ国際バレエコンクールの本審査が2月2日~9日に亘ってローザンヌのボーリュ劇場で開催され、86名から20名がファイナルに進出、そのファイナルの結果が…
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