萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2025年01月

 本日1月31日、正午より、ミューザ川崎シンフォニーホールを会場として、1月26日に84歳で急逝された指揮者、秋山和慶マエストロのお別れの会が開かれました。定刻ぴったりに始まった会では、まず司会の方から、ちょうど1カ月前の大晦日に、この会場でお元気にジルヴェスター…
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 1月29日の晩、サントリーホールで、イーヴォ・ポゴレリチ ピアノ・リサイタルを拝聴いたしました。2005年以来、来日のたびにきかせていただいてきましたが、演奏スタイルも大きく変遷されています。近年は、楽譜を置いての演奏になられ、譜めくりもおつきです。 そのため…
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 1月28日の夕べ、すみだトリフォニーホールを会場として、都民芸術フェスティバル参加公演、日本演奏連盟主催のオーケストラ・シリーズ、読売日本交響楽団の公演が開催されました。これまでは例年、池袋の東京藝術劇場が会場でしたが、今年は、同劇場が改修工事中のため、会…
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 小澤征爾マエストロ亡きあと、わが国最高峰の指揮者とお呼びしてよい存在であられた、秋山和慶マエストロが2025年1月26日にご逝去されました。1941年1月2日のお生まれですから、84歳を迎えられたところでした。謹んでお悔やみを申し上げます。 2024年はいたってお元気で、…
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 1月26日の午後、サントリーホールで佐渡裕指揮 新日本フィルのマーラー9番、を聴いてまいりました。もちろん、この曲1本勝負、休憩無しのコンサートです。開演前のプレトークではなく、コンサートの最初に佐渡さんが登場され、短いけれどもたいへん、心に残るお話をされま…
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 1月25日の土曜日は、14:00より王子ホールで上村文乃さんのチェロリサイタルを拝聴しいたしました。高校生の頃から存じ上げていて、その大型チェリストぶりに目を瞠ってまいりましたが、バーゼル留学から帰られてからは一段とスケール感を増し、また、モダンと並んでピリオ…
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 1月24日の晩、東京文化会館大ホールで開催された、東京都交響楽団第1015回 定期演奏会Aシリーズを拝聴いたしました。指揮は小泉和裕マエストロ。ピアノのソリストは、現代フランス屈指の名手、ミシェル・ダルベルトさん。コンサートマスターは矢部達哉さん。 フォーレの…
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 1月23日の晩、サントリーホールで開催された「阪田知樹、リスト~ピアノ協奏曲の夕べ』を聴いてまいりました。フランツ・リストには、ピアノ協奏曲と冠された作品が2曲あり、その他、独奏ピアノとオーケストラのための作品が何曲かあります。阪田さんは、2つの協奏曲に『死…
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 1月21日の本ブログに、ピアニスト・作曲家、藤井一興氏のご逝去について書かせていただき、その補足を同ページ本日加筆いたしました。21日の記事ページでもお読みいただけますが、ここにも改めて掲載させていただきます。 昨年12月に、2025年1月8日開催予定の藤井さんのコ…
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 ワーグナー畢生の大作『ニーベルングの指環』を1年がかりで踏破いたしましたので、シリーズ最終回の本日の講座では、お弟子さん、エンゲルベルト・フンパーディンクのメルヘンオペラ『ヘンゼルとグレーテル』を鑑賞いたしました。2008年英国ロイヤルオペラ版と、1998年チュ…
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 藤井一興氏といえば、我が国の1950年代生まれを代表する、世界に冠たる才能あふれるピアニストでいらっしゃいました。藝大 3年在学中、フランス政府給費留学生として渡仏なさり、パリ音楽院作曲科、ピアノ伴奏科に学んでどちらもプレミエ・プリの成績で卒業されました。メ…
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 本日1月20日午後、前々からお約束させていただいていた、女性誌雑誌『エクラ』の編集者様とライター様がご来宅下さり、20世紀屈指の名ソプラノ、マリア・カラスについてお話しせよ、とのことでカラスのDVDもみていただきながら、2時間ほど、世紀の歌姫マリアについてお話し…
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 本日、2025年1 月19日は、午後2:00 より2時間『萩谷由喜子筝曲リサイタル~フルーティスト・福島明佳さんをお迎えして」をつつがなく、弾き収めさせていただくことができました。 ご来聴の皆々様、本当にありがとうございました。 わたくしの、つたないお筝とピアノをお…
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 本日午後、サントリーホールで開催された日本フィル第767回東京定期演奏会を聴いてまいりました。山田和樹マエストロの指揮によるイギリス・プログラムです。幕開けは、エルガーの行進曲『威風堂々』第一番。メリハリの明瞭な演奏で、主部とトリオの性格の違いが強く印象付…
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 音楽事務所の大手の一つ、ジャパンアーツさまの新年懇親パーティーが本日午後、品川プリンスホテルで開催されました。クラシック音楽関係のこうした催しは、ひと頃よりも地味になり、2020年のコロナ禍以来、まして、限られてきておりますが、やはり長年続けてきた新年懇親…
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 昨日の記事の補足です。このたびのロスアンゼルス、パリセーズの大火により、シェーンベルクのご子息のお宅と、彼の作品に特化した出版社が被災されたことをお伝えしましたが、その出版社ベルモント・ミュージック・パブリッシャーズは、1951年にシェーンベルクが亡くなら…
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 1月7日に、ロスアンゼルス、パシフィック・パリセーズほか数個所で発生した山火事がまだ鎮火されていません。 アルノルト・シェーンベルクのご子息ローレンス・アダム・シェーンベルクさんのおうちと、彼の作品専門の出版社ベルモント・ミュージック・パブリッシャーズも…
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 本夕1月14日は、江東区亀戸文化センター講座で「プッチーニの生涯と作品の魅力」第3回『「蝶々夫人」と日露戦争』のお話をさせていただきました。昨年、2024年がジャコモ・プッチーニの没後100年の記念年にあたりますため、彼の生涯と音楽作品、主としてオペラの意義と魅力…
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 このブログでも、時折活動状況を報告させていただいている小平楽友サークルの今年度の講座では、ジェームズ・レヴァイン(James Lawrence Levine, 1943年 6月23日 - 2021年 3月9日)指揮、オットー・シェンク(Otto Schenk、1930年6月12日 -2025年1月9日 )演出によるメトロ…
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 今日は、しっかりお稽古と原稿書きをしようと決心しておりましたのに、なんと、お昼過ぎにふと付けたNHK-BSの画面が、あららら、大作文芸映画が始まる兆しとなり、えっ、本当に??と思ううち、『風と共に去りぬ』が始まってしまいました。これはたいへんなことになった、ま…
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