萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2024年12月

 大みそか恒例となった『ベートーヴェン弦楽四重奏曲9曲演奏会』が本日13:00より21:15ほどまで、東京文化会館小ホールで開催されました。老舗音楽事務所ミリオンコンサート協会の故小尾旭代表が2006年に後期6曲演奏会としてスタートさせたこの企画は、その後、曲目数の変遷…
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 本日15:00より、サントリーホールで、井上道義マエストロの第54回サントリー音楽賞受賞記念コンサートが開催されました。オーケストラは読売日本交響楽団。前半は、小編成オーケストラを指揮台無し、タクト無しで指揮して、メンデルスゾーンの序曲『フィンガルの洞窟』とベ…
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 1978年生まれのフランスのカウンターテナー歌手、フィリップ・ジャルスキーさんのシューベルト・リート・アルバムが、このほどワーナー・ミュージック・ジャパンからリリースされました。今日、聴かせていただいてみて、その妖しいまでに甘美でニュアンスに富み、七色の光…
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 1983年刊行の『名ヴァイオリニストたち』(マーガレット・キャンベル著・岡部宏之訳)によって、ヨーゼフ・ハシド(1923-1950)の短く悲劇的な生涯を知ったわたくしは、その後まもなく、彼の遺した、小品9種8曲、29分にも満たない録音を聴いて、他のいかなるヴァイオリニスト…
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 本年も、あとわずかとなりました。クラシック界ではどんな年であったのか、回顧には様々な観点がございましょうが、やはり、何名かの大物音楽家の方々が世を去られたことに、一つの時代の幕引きを感じずにはいられません。その中でもことに、2月6日の小澤征爾さんのご逝去…
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 イリーナ・メジューエワさんの、ショパン録音集がハイ・ピッチで進行しています。このほど、リリースされたのは、2024年3月と8月に、新川文化ホールで収録された、ソナタ第2番と第3番に「幻想曲』を取り合わせたラインナップです。ソナタ集ということなので、もしかしたら、…
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 キリストさまのお誕生日が12月25日だといたしますと、12月24日はその前夜、クリスマス・イブ。どちらも大切な日に違いございませんが、1837年のこの両日にお生まれになられた、二人の著名女性がいらっしゃることに気づきました。 1837年12月24日にお生まれになられたのは…
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 本夕、サントリーホールで開催された、バッハ・コレギウム・ジャパン『聖夜のメサイア』を拝聴してまいりました。バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)は、管弦楽部隊と合唱部隊からなる古楽演奏団体で、指揮とチェンバロは、首席指揮者の鈴木優人さん。 ソリストは、ソプ…
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 先頃、一度お知らせさせていただきましたコンサートの再告知をさせていただきます。 2025年1月19日、日曜日、14:00開演の、お筝とフルートのコンサートです。主催のりとるぷれいミュージックさまより、残席僅少との、ありがたい状況をお知らせいただきました。まだ、多少…
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 本日12月22日14:00より、東京文化会館小ホールで、イリーナ・メジューエワさんのピアノ・リサイタルが開催されました。このところ、ずっとショパンに向き合ってこられただけあって、今回は、ショパンのおよそ240~250曲にも及ぶピアノ独奏曲から、その核となる作品を選ばれ…
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 昨晩、Hakuju-Hallで、千住真理子さんのデビュー50周年記念の一環として、若い頃からお得意の、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会が開かれました。正規の6曲のほか、近年、発見されて話題となった、未完の無伴奏ソナタ・ハ長調も採り上げられました。このソナ…
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 昨12月19日の晩、サントリーホールで樫本大進さんとラファウ・ブレハッチさんのデュオ・リサイタルを聴かせていただきました。樫本さんは別のピアニスト、例えば、コンスタイティン・リフシッツさんとのデュオや各種室内楽、協奏曲(つい先日もパーヴォ・ヤルヴィ、ドイツ…
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 昨日のブログで、辻井伸行さんのリサイタル、プロコフィエフのソナタ7番の第一楽章で、ピアノの弦が切れた件を書かせていただきましたので、少し補足をしたいと思います。過去に、コンサートの本番中に弦が切れる現場を目撃いたしましたことは数回ございます。いずれもリサ…
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 昨12月17日の晩、紀尾井ホールで、辻井伸行さんの「プレミアム・リサイタル2024」を拝聴いたしました。12月1日の長崎リリック・コンサートホールに始まり、12月20日の松本市音楽文化ホール公演に至る、全国8公演のうちの東京公演の第一夜です。プログラムは下記のヘビーな…
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 楽想の浮かぶままレストランのメニューにさえ曲を書きつけ、たまに作品が売れれば友人と酒を酌み交わすのを無上の喜びとしたフランツ・ペーター・シューベルト(1797-1828)は、家も妻も自分のピアノすら持たないまま、1828年11月19日に、31歳で世を去りました。 それから…
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 ベートーヴェンの推定お誕生日である本日、19:00より、東京オペラシィコンサートホールで、サー・アンドラーシュ・シフのピアノ・リサイタルがございました。いつものように、事前にプログラムの発表はなさらず、その日、ステージ上で、ご本人様がこれから演奏される曲をそ…
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  ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンさまは、洗礼記録から起算して、1770年12月16日がお誕生日ということになっておりまr。これにちなみ、毎年、12月16日近辺の日に、ベートーヴェンさまのお誕生日会を開催しております。今年は前夜に当たる12月15日の夕刻に、お誕生日…
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 本日は12月14日。いわずとしれた、赤穂浪士、討ち入りの日です。この史実には、不勉強ではございますが、思うところ、多々、ございますけれども、それはまた後日に、書かせていただく折もあろうかと存じます。 赤穂浪士とは全く関係がございませんが、本夕、東京オペラシ…
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 本夕(12月13日)、サントリーホールで、ジョナサン・ノット指揮 東京交響楽団 演奏会形式 リヒャルト・シュトラウス『ばらの騎士』が上演されました。ノットさんと東響が近年ずっと採り上げている演奏会形式オペラです。オーケストラはフル編成でステージにのり、客席側…
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 昨12月11日の晩、東京文化会館小ホールで開かれた「四人組×東京シンフォニエッタ」演奏会を拝聴してまいりました。「四人組」とは、池辺晋一郎、新実徳英、西村朗、金子仁美の作曲家4氏のグループです。ロシア五人組やフランス六人組を思わせる命名ですね。しかし、皆様も…
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