萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2024年09月

 読売日本交響楽団コンサートマスターの長原幸太さんが、9月28日、29日の読響マチネシリーズ2公演を最後として、本日9月30日付で同団を退団なさいます。9月30日と言うのは一つの節目なのですね。 長原さんは2014年10月にコンサートマスターとして入団なさり、ちょうど10年…
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 今朝、ラジオで、佐藤しのぶさんの歌う、モーツァルト『フィガロの結婚』から、次の3曲を聴きました。 伯爵夫人のカヴァティーナ、第2幕 第1景 第11曲 カヴァティーナ≪慰めの手を差し伸べてください、愛の神様≫ 、 ケルビーノのアリエッタ、第2幕 第2景 第12曲 アリエ…
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 昨9月27日の晩、東京オペラシティコンサートホールで、バッハ・コレギウム・ジャパンによる、J.S.バッハ ミサ曲ロ短調の、全曲演奏会を拝聴いたしました。バッハの宗教声楽曲として、『マタイ』『ヨハネ』の両受難曲と並ぶ大作ですが、2つの受難曲が劇的なテキストに作曲…
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 首席指揮者(Chief Conductor Designate)サー・アントニオ・パッパーノに率いられたロンドン交響楽団が来日中です。9月24日の福岡シンフォニーホール、25日の大阪ザ・シンフォニーホール、26日、27日の東京サントリーホール、29日の札幌コンサートホール、の5公演、3種プ…
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 昨9月25日の晩、Hakuju-Hallで、 「渡辺玲子 プロデュース レクチャーコンサート vol.9 スペイン音楽の引力 」を拝聴しました。毎回、興味深いテーマに沿って、ヴァイオリンの渡辺玲子さんと、ピアノの江口玲さんがレクチャー付きで案内してくださるこのシリーズ、今回は「…
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 ドミトリー・ショスタコーヴィチは革命前の1906年の生まれなので、当時のロシア暦の9月12日が誕生日ですが、1917年の革命後は、あのお国もグレゴリオ暦に改まりまして、その流儀で申しますと、9月25日生まれとなります。つまり本日が、彼の出生から118年後のお誕生日当日で…
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 昨日9月23日にサントリーホールで開かれた、東京都交響楽団プロムナードコンサートNo,408に、日本の代表的ギタリストの一人、山下和仁さんを父に持つ若手、山下愛陽(かなひ)さんが出演され、藤岡幸夫さんの指揮で、ロドリーゴ『アランフェス協奏曲』を独奏されました。愛…
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 もう1週間前の話題になりますが、ルーマニアの首都ブカレストで開催されたジョルジ・エネスク国際ヴァイオリン・コンクールのファイナルが9月16日に開かれ、日本人が第一位と第三位に入賞しました。  第1位は、日本の音楽シーンでも近年大活躍の金川真弓さん。 金川さん…
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 前夜に秋山和慶マエストロがブルックナー4番を指揮されたサントリーホールで、その20時間後の本日午後、今度は新日本フィルの定期演奏会が開かれ、佐渡裕音楽監督がブルックナーの7番を振られました。前プログラムは、ウィーンを拠点に活躍した作曲家としてブルックナーの…
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 このところ、アニバーサリー、または、メモリアルのコンサートが相次ぎます。本日9月21日は、東京交響楽団のサントリーホール、定期演奏会が同団の桂冠指揮者、秋山和慶マエストロの指揮者生活60周年を記念して開催されました。 前半は、竹澤恭子さんをソリストに迎えた、…
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 一昨日9月18日の晩、サントリーホールで「齋藤秀雄先生 没後50年 メモリアル・コンサート」を拝聴してまいりました。齋藤秀雄先生は1902年5月23日のお生まれ。1974年9月18日に72歳で永眠されましたので、ちょうど、50年後のご命日にこのメモリアル・コンサートが開かれた…
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現在、イギリスのウェスト・ヨークシャー州の都市リーズでは、国際ピアノコンクールの名門、リーズ国際ピアノコンクールが開催されています。日本からは、牛田智大さんと丸山凪乃さんが参加され、お二人とも、第一次予選を勝ち残られて25名の第二次予選進出者となられました…
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 9月17日、サントリーホールで、チョン・ミョンフン指揮・東京フィルハーモニー交響楽団『マクベス』演奏会形式上演を拝聴いたしました。 同団のこのシリーズは、毎年、聴かせていただき、いつも感嘆しております。 今回も、チョン・ミョンフン・マエストロのきめ細やかな…
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 先週、ヴァイオリニストの大谷康子さんにインタビューさせていただきました。大谷さんとは長いお付き合いがありますが、いつも溌溂した笑顔をみせてくださり、前向きな、若々しいエネルギーに満ち溢れていらっしゃるので、お会いするたびにパワーをいただいております。 …
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 本日9月16日、東京オペラシティコンサートホールで、森麻季さんのソプラノ・リサイタルを拝聴いたしました。これは「愛と平和への祈りこめて」シリーズの第14回で、前半に、生誕100年の團伊玖磨、没後100年のフォーレ、生誕125年のプーランク、没後50年のダリウス・ミヨー…
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 東京文化会館では2006年から、同館で開催される東京音楽コンクールの入賞者を中心とするキャスティングで、小ホール・オペラ・シリーズを毎年実施しています。最初の3回は「秋のクラシック・コンサート」という名称でしたが、2009年から「オペラBOX」のシリーズ名が冠され…
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 残念なニュースを知りました。女性として初めてベルリン・フィルの第一コンサートマスターに就任していた、ラトヴィア出身のヴァイオリニスト、ヴィネタ・サレイカ=フォルクナー(Vineta Sareika-Völkner)さんが、このほど、辞任を表明されたというニュースです。 1986…
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 9月12日の晩、東京オペラシティコンサートホールで開催された「諏訪内晶子&オライオン・ワイス デュオ・リサイタル」を拝聴してまいりました。ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタ全曲、というプログラムは、ロマン派ヴァイオリン・ソナタの最高峰、本格的二重奏の極致…
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 ロビン・ティチアーティさんは、 1983年ロンドン生まれ。ヴァイオリン、ピアノ、パーカッション等を学びナショナル・ユース・オーケストラ・オブ・グレート・ブリテンに所属したあと、15歳で指揮者に転向し、スコットランド室内管弦楽団の首席指揮者、バンベルク交響楽団…
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 今日は、コンサートのご案内をさせていただきます。かねて、懇意にさせていただいている、ヴァイオリニストの瀬﨑明日香さんとピアニストのイリーナ・メジューエワさんを、今春、お引き合わせいたしましたところ、お二人の協演が来月、実現いたしました。下記のような内容…
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