萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2024年04月

 昨日は、理解力の乏しさから、大変ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした。本日の未明4:00台のNHKラジオ深夜便、迎康子アンカーによる「わが心の人」コーナーで、幸田延に就いて、迎アンカーと対話させていただきました録音が、無事に放送されました。 改めて自分…
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 昨日のこのブログに、明日の朝、のラジオ深夜便で「幸田延」のお話をいたしますと申し上げてしまいましたが、まことに申し訳ないことに、29日のラジオ深夜便の4:00台 というのは、30日、火曜日の午前4:00台のことでした。 もしも、早起きしてくださいましたお方がおられ…
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 先日、収録に参りましたNHK『ラジオ深夜便』の放送が、明日4月29日、月曜日の早朝4:00よりございます。深夜便ですので、毎晩11:05から空が白むまでの時間帯の放送です。4:00台は最終コマですが、もうこれは深夜ではなく、早朝ゆえ、こんな時間帯の番組をお聴きください…
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 本日4月27日、新百合ヶ丘のテアトロ・ジーリオ・ショウワを会場として開催された、藤原歌劇団創立90周年記念公演 ロッシーニ『ラ・チェネレントラ』の初日を拝聴・拝見してまいりました。「ラ・チェネレントラ」は日本のわたくしたちにも『シンデラレラ」として馴染みの深…
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  本日4月26日、サントリーホールで開催された読売日本交響楽団第671回名曲シリーズを拝聴いたしました。指揮は、同団常任指揮者のセバスティアン・バイグレ。ヴァイオリンのソリストには、1986年アムステルダム生まれの女性ヴァイオリニスト、ロザンネ・フィリッペンスが迎…
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今年はプッチーニの没後100年です。1924年11月4日、数年前から喉の不調に苦しんでいたプッチーニは、ラジウム治療の最先端技術を持つ、といわれるブリュッセルの病院へ向けて出発しました。病気が深刻な咽頭がんであることは、息子のアントニオだけが知っていたようです。11…
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 本日午後、下北沢のピアノ・スタジオ・ノアで、ピアニストの坂田知樹さんにインタビューさせていただきました。雑誌『サラサーテ』からのご依頼です。ご存知のようにこの雑誌は、弦楽器が専門ですが、このたびは間口を少し広げ、ピアノ愛好家の方のご要望にも応えるのだそ…
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 先ほど、大手音楽事務所のジャパン・アーツから、胸躍るニュースが飛び込んできました。所属指揮者の山田和樹さんがベルリン・フィルから2024/25シーズンのオファーを受けて、同フィルの2025年6月の定期演奏会に客演されることが決まったというのです。   ■山田マエス…
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 昨日21日はミューザ川崎シンフォニーホールへ出掛け、東京交響楽団川崎定期演奏会第95回を拝聴いたしました。指揮はフィンランド出身、現在、英国BBC交響楽団の首席指揮者の任にあり、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団桂冠指揮者、フィンランド放送交響…
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 長らくお付き合いのある声楽家、鈴木茂明氏が5月11日にバリトン・リサイタルを開催されます。 グルック『流れゆく小川』に始まり、モーツァルト『すみれ』『いましめ』、ベートーヴェン『アデライーデ』、レーヴェ『詩人トム』、 シューベルト『春の信仰』『漁師の歌』『…
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 本日4月20日、紀尾井ホール室内管弦楽団の第138回定期演奏会を聴いてまいりました。ゲストに、ポーランド出身のピアニスト、指揮者のピョートル・アンデルジェフスキさんが招かれて、この方の弾き振りでモーツァルトの第23番イ長調K.488とベートーヴェンの第1番ハ長調が、…
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 昨日4月18日、東京・春・音楽祭 リヒャルト・シュトラウス『エレクトラ』演奏会形式を拝見いたしました。セバステイアン・ヴアイグレさん指揮する読売日本交響楽団のオーケストラ・ワークも圧倒的で、タイトルロールのエレーナ・パンクトラヴァさんがまことにお役に相応し…
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 本日4月18日午後、渋谷区神南のNHKにうかがい、ラジオ深夜便の収録をいたしてまいりました。この「ラジオ深夜便」は前々から、時折、お招きいただいて、クララ・シユーマン、宮沢賢治などについて気ままなお話をさせていただいてまいったありがたい番組です。今回は、4月28…
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 本日4月17日、東京文化会館で14:00より開催された、東京・春・音楽祭 リッカルド・ムーティ指揮 ヴェルディ『アイーダ』演奏会形式コンサートを聴かせていただきました。近年のこの音楽祭にすっかり定着した、マエストロ・ムーティのヴェルディ・オペラ演奏会形式シリー…
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 本日4月16日、王子の北とぴあ14階のカナリアホールで、2023年度の活動を対象とした、第36回ミュージックペンクラブジャパン賞授賞式が開かれました。一昨年からこの賞の推薦委員を拝命しておりまして、いくつかの部門ごとにそれぞれ相応しいと思われる団体や個人を推薦させ…
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 宮澤賢治の『銀貨鉄道の夜』の中にも、タイタニック号事件を思わせる記述があります。真ん中過ぎの、家庭教師の青年に連れられた少女と弟の3人連れが身の上話をするくだりで、まず、少年が「ぼく、船に乗らなければよかったなあ」といい、そのあと、青年がこう言って事情を…
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 イギリスのホワイト・スター・ライン社が北大西洋航路用としてオーダーし、初の航海に出掛けた超豪華客船タイタニック号は1912年の本日4月14日、北大西洋上で氷山に接触し、翌15日未明にかけて沈没しました。犠牲者数にはいくつかの説があり、乗員乗客合わせて1,513人とも…
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 昨日のブログに、ダニ―ル・トリフォノフさんのリサイタルのアンコール曲として、ジョン・ケージの『4分33秒』が演奏されたことを書きましたので、少し、補足させていただきます。この作品は、ピアニストがピアノの椅子に座って楽器に向かい、両腕は自然な形で体の両サイド…
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 ダニ―ル・トリフォノフさんが2010年ショパン国際ピアノ・コンクールに第3位入賞を果たされたとき、わたくしはワルシャワ取材に出掛けていて、その一部始終を見届けさせていただきました。覇気に溢れる瑞々しいピアノにただただ感嘆いたしたのが、つい昨日のことのようです…
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 4月11日、東京文化会館で開催された、東京・春・音楽祭、演奏会形式『ラ・ボーエーム』に、元ウィーン国立歌劇場総裁のバス歌手、イオアン・ホーレンダーさんが、アルチンドロ役で出演なさいました。ホーレンダーさんは1935年生まれですから、今年89歳。それだけでもめずら…
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