萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2023年10月

  昨日、速達で一枚のCDが届きました。バッハ『ゴルドベルク変奏曲』をライフワークとして、毎年この曲のリサイタルを継続されているピアニスト、髙橋望さんからです。新譜を録音されたのだな、何かしら、と開封して驚きました。何と、見慣れないジャケットの『ゴルドベルク…
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 本日〔10月11日)、東京オペラシティコンサートホールで、ヘンデルが1724年にロンドンで初演したイタリア語オペラの第11作『ジュリオ・チェーザレ』セミ・ステージ形式を拝見してまいりました。 バッハ・コレギウム・ジャパンの首席指揮者、鈴木優人さんとバッハ・コレギ…
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 昨日10月9日は、サントリーホール外山啓介さんのリサイタルを聴かせていただいてまいりました。外山さんは1984年2月15日、北海道札幌市生まれ。名寄市、旭川市育ち。東京藝術大学在学中の2004年に、第73回日本音楽コンクールピアノ部門に優勝されて以来、躍進を続ける逸材…
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 昨日の本ブログに、高村智恵子のご最期は九十九里浜かと誤認した記事を書いてしまいましたところ、彼岸花様から、終焉の場所は大井町のゼームス坂病院であること、跡地付近に記念碑があることを教えていただきました。智恵子は一時期、九十九里浜に転地療養しましたが、そ…
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 10月5日の本ブログに、この日は高村智恵子の没日(昭和13年)であること、心の病と共に結核も患っていた智恵子が九十九里の療養所で息を引き取られた日であることを書かせていただきました。そして、臨終の智恵子のようすを夫の光太郎が綴った詩「レモン哀歌」にちなみ、「…
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 10月5日、6日、7日は、東京オペラシティコンサートホールにおける、令和5年度文化庁芸術祭主催公演、アジア オーケストラ ウィーク3公演の開催期間です。6日の第2夜、イスタンブール国立交響楽団公演を聴いてまいりました。 指揮は、ギュレル・アイカルさん。   メン…
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 昨10月6日の晩、紀尾井ホールで開かれた三浦謙司ピアノリサイタルを拝聴いたしました。  三浦謙司さんは1993年神戸生まれ。4歳からご自分の意思でピアノを始め、13歳で英国政府主宰の音楽とダンス専門教育のための奨学金を獲得して単独渡英、ロンドンのパーセル・スクー…
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 本日10月5日は、洋画家・紙絵作家で、詩人、高村光太郎の妻としても知られる、高村智恵子のご命日です。明治19(1886)年5月20日、福島県安達太良郡油井村の酒造業、長沼家に生まれた智恵子は、上京して日本女子大学に学び、平塚らいてうや伊藤野枝の創刊した雑誌『青鞜』の…
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 10月4日、19:00より、東京オペラシティコンサートホールで、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の第364回定期演奏会が開かれました。ほぼ満席。プログラムは、ワーグナー『さまよえるオランダ人』序曲、『トリスタンとイゾルデ』より前奏曲と愛の死、そして後半に、ブ…
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 トランペットの貴公子!  のキャッチコピーで、10代半ばの天才トランペッターが日本に紹介されたのは90年代だったように記憶しています。その貴公子様とは、1977年ロシア生まれ、現在フランスに住むセルゲイ・ナカリャコフさん。20代の頃の演奏会は何度かお聴きしましたが…
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 10月1日、新国立劇場のシーズン・オープニング作品、Puccini『修道女アンジェリカ』&Ravel『子どもと魔法』の新制作初日を拝見してまいりました。『修道女アンジェリカ』は悲しいお話です。 結ばれない恋をした貴族の娘アナジェリカが、出産した子どもをどこかにやられて…
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 昨日は、9月28日に開かれた、サー・アンドラーシュ・シフのプログラム未定、その場で演奏曲を決めて、全て解説付きでお弾きになるリサイタルについてご報告いたしましたが、ひとつ、付け加えさせていただきます。 それは、サー・シフの楽器についてのお話です。サー・シフ…
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 昨年秋にも、Sir・アンドラーシュ・シフは、奥様のヴァイオリニスト、塩川悠子さんを通訳として、プログラムを決めず、今もっとも弾きたい曲群の、ご自身解説による卓越したリサイタルを東京で2度開かれました。今年も、同趣旨のリサイタルを、9月29日、東京、オペラシティ…
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