萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2022年12月

 ニコライ・リムスキー=コルサコフと言えば、交響組曲『シェエラザード』を筆頭に『スペイン奇想曲』、序曲『ロシアの復活祭』などのオーケストラ曲がよく知られています。あるいは、不遇のうちに早世したムソルグスキーや、不遇ではありませんでしたけれども、おそらく本…
>>続きを読む

 本日14:00よりサントリーホールにて、日本フィルハーモニー交響楽団第746回東京定期演奏会を拝聴いたしました。下野竜也マエストロの幅広く精緻な目配りの反映された、ほとんど類例をみない卓抜なプログラミングに舌を巻きました。   指揮:下野竜也  テノール:糸賀…
>>続きを読む

 神田神保町の音楽古書専門、古賀書店の閉店の報に接してともかくも駆けつけましたのが12月6日の火曜日でした。2.000円以上半額、とのご好意に甘えて少々買わせていただき、店を出てから、あれも買えばよかったか、これも買えばよかったかと胸中、黒雲がよぎりましたのです…
>>続きを読む

 本日は14:00より新国立劇場オペラパレスでモーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』を拝見いたしました。チラシやポスターのデザインがとてもこんにち的でしたため、新制作のように勘違いしておりましたら、今やこの劇場の定着レパートリーとなった、ドイツ人演出家グリシャ・ア…
>>続きを読む

 クリスティアン・ティーレマン率いるベルリン国立歌劇場管弦楽団が来日いたしました。昨晩その第一夜を東京オペラシティシティコンサートホールで聴かせていただきました。幕開けにワーグナー『トリスタンとイゾルデ』より前奏曲と愛の死、の悠揚迫らざる崇高な演奏があり…
>>続きを読む

 高校時代からお世話になった、神保町の音楽古書専門店・古賀書店が今月24日をもって閉店なさるときき、青天の霹靂の思いがいたしました。本日は、神保町至近の九段下にございます千代田区かがやきプラザで、かがやき大学の講義をさせていただきましたので、帰りに古賀書店…
>>続きを読む

 本日12月5日は、申すまでもなく、モーツアルトのご命日です。何かそれに因んだ音楽に接することができたら嬉しいことだと思いつつ、一日があわただしく過ぎてしまい、なんら記念の音楽も聴けないうちに夕刻を迎えました。急いで、東京オペラシティコンサートホールで開催さ…
>>続きを読む

 本日午後、浜離宮朝日ホールで、田部京子さんのリサイタル・シリーズ「シューベルト・プラス』全10回の最終回を拝聴してまいりました。毎回シューベルトのピアノ曲に他の作曲家の作品を組み合わせてプログラムを構成されてこられましたが、最終回の今回は、その中からこと…
>>続きを読む

 本日午後、晴海の第一生命ホールで、小山実稚恵さんの室内楽シリーズ「小山実稚恵&川本嘉子 ~ヴィオラ&ピアノ・デュオIII』を拝聴してまいりました。ブラームスの2曲の「ヴィオラ(クラリネット)・ソナタ」の間に、小山実稚恵さんから、現代音楽の様々なシーンで活躍する…
>>続きを読む

 『モストリークラシック』誌の次号はピアノ協奏曲特集ということでご依頼をいただき、シューマンのピアノ協奏曲について、成立事情や聴きどころなどを先ほど書き上げました。推薦盤も何点かあげよ、とのご依頼でしたので、真っ先に、ディヌ・リパッティがカラヤン指揮フィ…
>>続きを読む

 東京藝術大学ご出身、2016年フランツ・リスト国際コンクール第1位、2021年エリザベート王妃国際コンクール第4位の阪田知樹さんは、リストをライフワークの一つとされています。リストはチェルニーの愛弟子で、チェルニーはベートーヴェンの愛弟子ですから、ベートーヴェン…
>>続きを読む